始まりと云うのか
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馬を走らせながら思い出す
エレンの実験のあの日を。
「エレンを、うなじごと…ね」
「保護者は黙っていろ」
「嫌だな、リヴァイ。僕はそんな贔屓はしないよ。
今はエレンは大切な部下だからね。
部下の心配をするのは当たり前だろうに」
ねぇ?とエレンの頭を撫でてみせると、エレンは複雑そうに俯いた
「…あまり無理はするものじゃあないよ」
この子の確固たる勇気を、意思を
…大人の都合で揺さぶってはならない
以前、僕はリヴァイに「何かあればエレンを殺す」と言ったけど、実のところあれはただの虚勢だった
殺せるのだろうか、僕に、この子を
殺せというだろうか、この子は、僕に
…言うだろう、間違いなく。
自分のせいでと絶望するなか、この子は僕に…それか、ミカサやアルミンに。言うのだ。
殺してくれ、と。
「ジスさん?」
ぺトラが僕の顔を窺う。
実験は失敗だった。エレンはなれなかったのだ。巨人に。
謎は深まるばかりで、
これは一刻も早くエレンに巨人になる法則性をわからせてあげなければ…と思案していたときだった
突然、後方で爆風と粉塵が舞った