再会の狼煙
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壁側について、らしくもなく、つい呆然としてしまった
やはり壁は壊されていたのだ。しかし、その部分を巨大な岩が塞いでいる
「…なんだ、これ…」
こんなもの人の力でできることじゃない。
できたとしても1日でなんて到底無理な話だ。
立体機動装置で上に跳ぶと2体の巨人がいた。
その真下を見ると、人が、いる
「!!」
すぐに2体のうなじを切り飛ばす。
倒れた巨人の上に立って、振り向くと
「……お前たち…?」
昔の面影を残したあの3人が、いた。
再会の狼煙
扉を勢いよく開ける。
僕が呼ばれたのは、まあ、例の単独行動の件なのだが。
「…エレンに会わせて。
エルヴィン、リヴァイ」
「お前はまだ反省が足りていないようだな」
「単独行動は慎めと何度も言っているだろうジス。
毎度毎度…巨人に襲われない確証なんてないんだぞ。」
「………」
「テメェ、あのガキ共と知り合いだそうだな」
「!」
「牢獄にいるくせに喚きやがって、ほとんどジスに会わせろしか言わねぇ。
そんなお前らが今面会したらどうなる。
私情が入って話がややこしい事になるだろうが。」
「………わかったよ。
…ただし、くれぐれも。頼んだよ、2人とも…」
そう言い残して、部屋を後にした
ああ、とても心配だ。
そしてその予感は
「エレン…!」
的中した。
「ジス!!」
やっとまともな再会ができたと思ったら、エレンはぼろぼろだった
「…よく耐えたね、エレン。強くなった。」
そう言いながら頭を撫でてやると、エレンは恥ずかしそうに「当たり前だろ…」と呟く
「いい子だ。
…それにしても、まさかエレンだけでなくあの2人もいるなんて…ああ、いや、予想できたことか…
…上位10名にも入ったそうだね、凄いじゃないお前たち」
「いい加減頭撫でるのやめろって…!」
「あれ、思春期かな」
手を離すと、話を終えたリヴァイに部屋の外に連れ出された
「随分とご執心だな?」
「まあね、僕が訓練兵に入るまでいつも一緒にいたから…愛すべき弟妹たちだよ。
何年も会っていなかったから昔話でもしたいところだけど、そんな状況じゃないか」
「ジス」
後頭部を掴まれて、唇を塞がれる
「……リヴァイ、」
「お前は誰のものか、忘れるなよ」
普段人に無頓着な僕があまりにも気に掛けるからだろう。
こういうところでは自重するのが暗黙のルールだったけど、今、それはあっけなく破られた
「はいはい、困った恋人だね」
「うるせぇ」
「さて、エレンの入団も決まったことだし安心か」
「あいつが巨人だということには何も思わないのか?」
「まあ正直、驚いてはいるけどね。でも真相はきっと…彼の父親が知っている。
エレンが巨人でもなんでも、人を襲うなら殺すし、そうでないなら兄として命に代えて護る。
至って答えはシンプルだよ。」
「…殺せるのか」
「殺せるよ。
それにエレンも…それを望むだろうしね。」
「…ふん」
「また妬いた?」
「指示があるまで俺の班で旧調査兵団本部に滞在する。覚悟しておけ」
「それはそれは…」
苦笑しながら、大変そうだ、と零した