洞窟のなか
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ハンジが出て行った後、リヴァイがベッドの傍らに腰かけた
「足…怪我したのかい」
「大したもんじゃない」
「そう……。ごめんね、リヴァイ。」
「それは何に対する謝罪だ」
「こうなってしまったこと、心配させたこと。一人で背負わせてしまったこと。かな。」
「そう思うなら1ヵ月大人しく寝ていろ」
「しつこいなぁ…悪さはしないよ。」
「信憑性がない」
「酷いな」
笑っていると、ふと顔に影ができる。
リヴァイが静かに顔を寄せ、僕に長く深く口づけてから
「なぁジス」
―――……
「あ、いたいた!おーい!」
「!貴方は、さっきの…」
「さっきはあの問題児の診察をどうもありがとう。それで…
あの子の本当の状態を、教えてほしいんだけれど。」
ハンジの目がぎらりと光る。医師は先程のジスの目を思い出し、すぐに震えだした
「やっぱり、ジスに何か口止めされてることがありますね?」
「いっ、言えない…」
「口止め料でも?何なら倍払おうか?」
「そんなものは貰っていない!
ただッ、ああ…!あんな!あんな人間がいていいのか…?!」
「…頼むよ。あんな男だけど、こんな世界でさ、こんな私にいつもつきあってくれる良い奴なんだ。あいつを無茶させて、失いたくないんだ」
「……ッ…!」
医師は恐ろしく震えながら、口を動かした
「あの人は、……もう…ッ……!!」
―――……
「リヴァイ?」
「…お前の
右目はもう、見えていないんだろう」
洞窟のなか
失われた光は。
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