洞窟のなか
CHANGE
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だから。
ずっと僕と共に、生きてよ。
「――――………」
明りが差し込む
未だ現なのか幻なのかはわからない
それでも
「(…ああ…――生きていてくれた)」
右手を包む温もりを実感した。
嗅ぎ慣れた、愛しい人の香り。
戻ってこれた。戻った先で、君が生きていてくれた。
「……ただいま。」
掠れた小さな声が、部屋に融けた
「遅せぇ」
ベッドの脇にうつ伏せていた頭はそのままに、彼が言う。
「ごめんね、なかなか帰してくれなくて」
「……ジス」
「うん」
「ジス……ッ…」
「はは…君のそんな声、初めて聞いた」
張り詰めた糸が切れそうな、そんな弱弱しい声。
「大丈夫。生きてる…生きてるよ。リヴァイ。僕はここにいる。君の傍にいるよ。」
「当たり前だ、…俺の許可なく逝けると思うな」
リヴァイが顔を上げる。数秒、見つめ合って、僕達は再会のキスを交わした
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