洞窟のなか
CHANGE
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初めて巨人と対峙した
今まで見上げるだけだった標的を見下ろした瞬間
ああ、こいつらは殺せる存在なんだ
そう理解した瞬間、それは僕にとって大きな殺意となった
「アイツ…視界に入った巨人皆殺しだってよ」
「恐怖で気が狂ったんじゃないか?」
「でも、1体残らずだろ…さすが主席ってやつか」
「あいつの傍にいたら死なないかもな」
「馬鹿、巨人殺しに巻き込まれちまうよ」
「涼しい顔して、ほんとはとんでもねー凶悪な奴なんじゃないか?」
視線が絡みつくなか
「(…勝手なことを)」
だがそのなかで、少しだけ、違うものがあった
1つは
「ねえねえねえねえねえ!!貴方がジス・イーテル?
どうしてそんなに強いの?!どうしてそんなに巨人を殺せるの?!巨人についてどう思う?!」
「は?いや、ちょっと、」
「ああごめんね!私はハンジ。
ハンジ・ゾエだよ」
ハンジはとても変わった人だった
恐らく巨人へのトラウマによるものなのだろうけれど、彼女の巨人への執着は並大抵のものではなかった
しかし彼女は僕と共鳴したらしい
その後は巨人についての研究やら実験やら推測やらに付き合わされたが、
狂いつつも、真っ直ぐな彼女に嫌気が差すことはなかった