・ヴァリアー編・
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………あれから1ヶ月。
1ヶ月経つのに…愛吏はまだ、帰ってきていない。
雲雀さんに聞いても、いくら連絡をしても返事は一切帰って来ず、リボーンに聞いても、情報は掴めない一方だという。
困惑する俺達に追い打ちをかけたのは、
「愛吏の意識と繋がらないんだよ!何かにぶっつり切られてる…!!!」
取り乱した愛羅に言われた言葉で。
獄寺くんと山本には、愛吏が居ないのに言っていいのかわからなかったけど、愛羅が言うと言ったので一緒に説明した。
2人も最初は驚いていたけど、怖がるとか、そんな様子はなくて
(寧ろ獄寺くんは愛吏の事を知って感激していた)(“天界の申し子”を尊敬していたらしい)
ちなみに京子ちゃんやハル達には、愛吏は家の用事でイタリアに帰っていると説明していた。
後は愛吏が帰ってくるだけだと思っていたのに。
「……愛吏…無事だよな…?」
「ボンゴレが復讐者と交渉中だ。…向こうはシラ切ってるみてーだがな………」
「……!……」
……やっぱり、あの時…止めてれば……――――――
「……愛吏……」
――――……
「ふ………ふふ…綺麗だよ
お姫サマ?」
人魚のように水槽の中に浮く少女に語り掛ける。まあ、返事なんて無いんだけどね。
「実に人魚らしいじゃないか……鎖で雁字搦めにされたお姫サマ。うん…綺麗だ。
この世界の何よりも儚くて、澄んでいて、美しい。…手放す気になんか、ならないなぁ」
ここ最近はボンゴレがお姫サマの事でうるさくて、飽き飽きしていた。いい加減諦めろよ。居ないって言ってんじゃん。
「しつこい男は嫌いだよね、お姫サマ?」
…ま、俺もしつこいけどね。
水槽の中のお姫サマを、ガラス越しに撫でると、思わず顔が緩む
ボンゴレだろーがなんだろーが、お姫サマは俺のモンだ。
「……鎖煌サマ、ボンゴレガマタ交渉ニ」
「……はあ゙?またかよ…少しは自分の心配しろっての……」
そこで、最近あったあの事を思い出す
「…!……ふっ…、あはっ…あはははははは!!!!!!
あぁそうだ、あいつらが動きだしたんだ。そうか、だからお姫サマがそんなにも必要なわけだ!!!
成る程ねぇ…
…いい、俺が行く。
ついでに、
ボンゴレリングについてゆっくり話そうじゃないか」
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