・日常編・
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愛吏が入って暫く耳を澄ませていた
物音が聞こえなくなったから、湯槽に浸かったかと考えていたら…
「………5分」
物音が聞こえなくなって、5分
まさか……本当に湯槽で。
心配になって急いで風呂場に向かい、風呂場の扉(ちなみに一面曇りガラス)から中の様子を伺う
あ、駄目だ。
問答無用で扉を開けた
いや、てか、鍵しとけよ馬鹿
ガチャッ
「やっぱり…
寝る直前じゃねぇか!!!」
そう怒鳴ると、愛吏がびくんっ、と跳ね上がって起きた
『ひっ、ひゃああああ!!!ごめんなさいぃい!!!』
まったく、手のかかる妹だ
20時37分、まあ、少し遅くなったが仕方ない
だいたい、マフィアに決まった時間帯なんてないしな
『いつ食べても、兄さまの料理は美味しいです』
俺の作ったオムライスを食べながら笑う愛吏
「あー、わかったから、食ったら早く寝ろよ
明日は学校の準備だからな」
『!学校っ!』
予想通り、急に元気になった
『楽しみです!学校っ!
はあ…早く制服着てみたいです…あ、でもクラスの方たちと仲良くなれるでしょうか…
ああ、早く8日になるといいなぁー…』
「…、ああ…うん、そうだな…
早く8日になるといいな?」
『はいっ!楽しみで……』
俺の顔を見て目を丸くする愛吏
「…?どした」
『に、兄さまが…今、すっごく
優しい顔で微笑ってました…』
「、?!
な、なわけ、あるかっ…いいから早く食え!」
『っ、はいっ!』
愛吏に言われた事が確かに思い当たって、口元を手で押さえながらそっぽを向いた
「……っ」
これ、かなり恥ずかしいな
もう見せねー、と心に決めて、残りのオムライスをかき込んで風呂に向かった
未だ食べている愛吏が、嬉しそうに顔を綻ばせているのに気付かない振りをして。
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