・黒曜編・
御名前変換
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――――――……
「……やっと来たか…」
まだ喋る事すら辛い身体を引き摺って、窓からその光景を見下ろす。援護に行ったほうがいいんだろうけど…
「こっちも来ちゃったんだよなぁ……てか普通5人も呼ぶかよ……」
見つからないよう隠れるのが大変だったこっちの身にもなれよ
「………携帯使ったらバレっかな…」
まあ、そん時はそん時で。
心のなかでそう呟いて、自分に合掌。まあ、なんとかなるよな。うん。
「…頼むぜー……
……最狂の双子。」
自嘲気味に笑って、通話ボタンを押した
―――――………
「……?」
M・Mっていう子がビアンキによって倒れ、少し安心しながらふと目線を上に上げた時。…建物の窓に人影が見えた。
気づいた瞬間、どこかに消えてしまったけれど。
「10代目?どうしたんスか?」
「え?あ…いや、今あそこに誰かいたような…気のせいかな…」
凄く見覚えがあるような気がしたんだけど…
「―――あの強欲娘のM・Mがやられたのは実にいい気分だ」
「!だっ、誰!?」
「まあまあ落ち着いて……これを見てください」
現われたのは、ノートパソコンを持った…おじさん?
言われたようにノートパソコンを見る、と
「お友達が狙われてますよ」
「京子ちゃん!ハル!」
「これじゃわかりにくいですかねー。あちらをごらんください」
さっき、獄寺くんのダイナマイトで破壊された建物の壁に大きく京子ちゃんとハルが映る
「!壁にモニターが…!つーかなんで京子ちゃんとハルが映ってんの!?」
「てめー、何を企んでやがる!」
「あんたが次の刺客ね」
「まーまー、落ち着いてと言ってるじゃないですか。ちゃんと説明しますから。
私の名はバーズ。その名の通り鳥を飼うのも趣味でしてねぇ。
御覧の映像は可愛い鳥達に埋め込まれた小型カメラから送られているものです」
映像のなかでは、ハルは勉強、京子ちゃんは黒川と一緒に歩いている姿が映っている
「ん?…なんだ…?
2人の後ろにさっきから…」
ゆらゆらと動く人影。
それが露になった瞬間、
「うわあ!!!」
「気がついちゃいました?
あれは私に忠実な双子の殺し屋でしてね。あんな可愛い顔していますが、刑務所にいる10年間ずっと拘束具を外してもらえなかった程の凶悪な連続殺人犯なんですよ」
「なんだって――――!!!」
「見てください、もう貴方達のお友達で遊びたくてしょうがないって様子だ……ウジュ…」
「あああ!危ない!」
「あの子達に何をする気?!」
「んー?何もしやしませんよ。
貴方達が私に従ってくれさえすれば……ね、」
「!!!」
「ふざけんな!
あいつらはカンケーねーだろが!殺し屋を戻さねーとぶっ殺すぞ!」
獄寺がバーズに掴み掛かる。
「おっと私には触れない方が良い。ほら、お友達が…」
「!?」
「バラされちゃいますよ。」
「なっ!」
今すぐできるという距離までに近づいた双子の殺し屋
「離れていても私は彼らに指示できる。お友達の命は私が握っているんだ。お前らにガタガタ抜かす権利はないんだよ。二度と触れるなボケ」
「っ、く、くそっ!」
胸ぐらを掴んでいた獄寺くんが離れると、バーズは気味が悪い笑いをしながら考える仕草をした
「それでは始めましょー。うーん、そ、お、だ、なー
ではお仲間でボンゴレ10代目をボコ殴りにしてください」
「なっ、」
…え…っていうか
ボンゴレ10代目が俺だって知らないはずじゃ…
「そこの沢田くんを殴れと言ったんですよ」
バレてる――――!!!
「さてはメガネヤローが目を覚ましたな…」
「そんな!」
「彼女達を無事お家に帰したいんでしょう?だったら出血するまで殴ってくださいよ」
「無茶言うな!」
「そんな一方的な!!!」
リボーンを見ても、お昼寝中のまま起きないリボーン。
「まあ断られても私は困りませんがね。
私のもう一つの趣味は人を驚かせる事でしてね。
驚いた時の無防備で無知で無能な人間の顔を見ると興奮して鼻血が出そうになる。
例えば…彼女の髪が突然燃え上がったら、どんなステキな顔をするだろう」
「―――――え?」
「ウジュ、言ってたらやりたくなってきちゃいました~」
バーズがそう言うと、双子がどこからかライターを取り出した
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