・黒曜編・
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―――――……
「あ――!俺バカだ――ッ!!!
何で行ったかな――!?行かなきゃよかった――――!!!」
黒曜中の人から俺を庇った所為で重症に陥った獄寺くんが“入院”する並中の保健室。その廊下で頭を抱え嘆く。
すると、上から水滴が落ちてきた
「!つべて…」
上を見上げると
「ちゃおっス」
「なんだこりゃー!?」
「レオンがやっと静まって繭になったぞ」
「繭?!つーかこっちは大変だったってのに、お前何してたんだよ!!」
そう叫ぶと、天井にできたレオンの繭をハンモック代わりにしていたリボーンがぴょんと降りてくる
「イタリアで起きた集団脱獄を調べてたんだ」
「はあ?脱獄?」
「ああ。
二週間前、大罪を犯した凶悪なマフィアばかりを収容している監獄で脱獄事件が起きたんだ。脱獄犯は看守と他の囚人を皆殺しにしやがった。
その後マフィアの情報網で脱獄の主犯はムクロという少年で、部下2人と日本に向かったという足どりが掴めた。
そして黒曜中に3人の帰国子女が転入し、あっという間に不良をシメたのが10日前のことだ。
リーダーの名を、六道骸」
「な!まさかムクロって…!もしかして同じ人!?」
「ああ」
「そんなおっかないのが並中狙ってんの!!!?
…って、あ、!?ちょっと待てよ、それって何げに相手がマフィアだって言ってんのか!?」
「逆だぞ。
奴らはマフィアを追放されたんだ」
「追放…?」
「ああ、そうだ」
マフィアを追放される程の事をしたってこと…?
「こんな大変な事になっちゃって…!俺どうなっちゃうの!?」
「どーなるって、骸達を倒すしかねーな。」
「バカ言え!そんな奴らに勝てるわけねーだろ!?」
「できなくともやんねーとなんなくなったぞ。」
「はあ!?」
「初めてお前宛に9代目から手紙が来たぞ」
リボーンが手に持つ手紙を見て息を呑む。
それは、いつも愛吏宛に届いていた手紙と同じ封筒で。
「う……」
「読むぞ。
【親愛なるボンゴレ10代目。
君の成長ぶりは其処にいる家庭教師達からきいてるよ。
さて、君も歴代ボスがしてきたように次のステップを踏み出す時がきたようだ。
12時間以内に六道骸以下脱獄囚を捕獲。そして捕えられた人質を救出せよ。幸運を祈る。
9代目】」
「ちょっ、何だよこれー!」
「【追伸
成功した暁にはトマト100年分を送ろう。】」
「いらねーよ!!!」
「【ちなみに断った場合は裏切りとみなしぶっ殺…】」
「わーっわーっ!聞こえない聞こえないぃぃぃ!!!
俺には関係ねーよ!冗談じゃないよ!マフィアなんかと関わってられるかー!」
――――――……
「ったくリボーンの近くに居るとろくな事ねーよ。ここまでくりゃ安心…」
安、心…?
安心…してんのか、俺?
「逃げんな」
「リボーン!」
いつの間にか塀の上にいたリボーン。
「奴らがお前を探すためにやったことを忘れるな。お前が逃げれば被害はさらに広がるぞ。」
「……っ…そ…そりゃあ…、!
そりゃあ俺だって、奴らのやり方おかしいと思うよ。
皆まで巻き込んで…骸ってやつムカつくよ!
だけど…だけどっあの愛吏も雲雀さんも帰ってきてないんだぞ?!
そんな奴らダメツナの俺に倒せっこないよ…ムチャだよ…!」
「だけど周りはそう思ってねーぞ。」
「っ、え?」
「お!いたいた。
俺もつれてってください!」
「え…」
声の方に振り向くと
「今度はメガネヤローの息の根止めますんで!」
「獄寺くん!
つーか怪我は大丈夫なの?!」
「あんなのカスリキズっすよ!」
「(いや、フラフラしてんじゃん!!!)」
「俺も行くぜ、ツナ!今回の黒曜中の事はチビに全部聞いたぜ。
学校対抗のマフィアごっこだって?」
「(騙されてるよ山本――――!!!)」
「私も行くわ!
隼人が心配だもの。」
「ほげーっ!!!」
「(逆効果―――――!!!)」
「よし、敵地に乗り込む面子は揃ったな。」
「うそ!?ちょっと待ってよ!勝手に揃っちゃってる!?」
「守りから攻めに転じる時だ。
奴らのアジトは、新国道が出来て寂れた旧国道の一角だと思われる。
――――多分、人質もそこにいるはずだ」
「!ひ―…人質、って……」
…まさか、やっぱり、
「…お前達のよく知る人質がな」
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