・黒曜編・
御名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
病院を駆けて笹川さんの病室を開ける
院内は並中の生徒ばかりで、その現状を見た恭弥さんが殺気立っていた
『笹川さん!』
「お兄さん!大丈夫ですか?」
「おー、月影妹に沢田。
?!雲雀ではないか!」
「僕は情報収集だよ。」
「そうか、早いな。情けないがこのザマだ」
「ひいいい!どーしてこんな目に~~!?」
「怪我の具合はどーだ?」
「骨を6本折られて7ヵ所にヒビ…そして、見ろ
歯を5本もっていかれた…」
『―…っ…!』
「…で?犯人、見たんでしょ?」
「ああ。奴は俺の名を知っていた。あの制服は隣町の黒曜中のものだ」
「…ふうん」
それだけを聞くと、恭弥さんは踵を返して出口に向かう
『恭弥さん?!』
「行って来る。愛吏は待ってて」
『っ私も行きます!!!』
叫んだ瞬間、恭弥さんが鋭い目で私を見た
だって、だって、あまりにも嫌な予感がする。頭のなかで警報音が鳴り響くように、
恭弥さんを1人で行かせてはならないと、本能が叫んで鳴り止まない。
「駄目だ。愛吏をわざわざ連れていく意味はない。僕1人で充分だよ」
『…行かせてください』
「駄目」
『行きます!』
「愛吏」
呆れたような声の、恭弥さん
ああ、嫌われるでしょうか。
『…お願い、します…っ』
そのまま、いなくならないで。
「……ふ、
わかったよ」
『!』
「君の強情さは僕が一番知ってるからね」
何かを思い出しているように微笑む恭弥さん。
…恭弥さんを見ているだけで、どうしてこうも暖かくなれるんでしょうか。
恭弥さんの横に並ぶ。
…大丈夫。
貴方と一緒なら、なんだって…
なんだって大丈夫な、気が、した
.