・黒曜編・
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最近、恭弥さんがどこか不機嫌で、また知らない間に何かしてしまったのだろうかと不安になる。
相談しようにも、兄さまも気を張り詰めたように殺気立っていて、安易に話し掛けられない現状。
「…………」
『…………』
胸の内の、靄が濃くなる。
「…愛吏」
『!はいっ』
「…最近、並盛で……いや、」
言い掛けて、恭弥さんが口を閉ざす
…何ですか。それ…。
週明けあたりから、恭弥さんはずっとこう。
『……何ですか、?
ちゃんと言ってください!!最近ずっと考え事して、イライラしてるのに、言い掛けて止めてばっかりです!…そんな、そんな恭弥さんッ「待って」、』
焦ったように、恭弥さんが私の口を手で塞いだ
「…その先は、言ったら駄目だよ」
心臓に悪い。と小さく呟いた後、恭弥さんは眉を潜めながら話しだした
「―…最近、風紀委員が襲われててね」
『っ!?』
「土日で8人、重症で発見された。今調べてるんだけど、なかなか足取りが掴めなくてね…
今のところやられてるのは風紀委員だけだけど愛吏も気をつけて」
『……そんな、』
最近。
兄さまの態度が、頭に浮かぶ。
……………まさか、兄さま…何か知って………?
「…愛吏?」
『!…あ…あの、私…病院に行ってきます!』
恭弥さんの返事を聞く前に応接室を飛び出した。
生徒玄関を出ると校門に沢山の風紀委員の方達がいて、事態が大きい事を再確認させられる
「あ!愛吏!」
『綱吉さま…!リボーンさん!』
「どうしたんだ?」
『兄さま見てませんか?!』
「愛羅…?見てないけど…そういえば最近あんまり見てないね」
『っ今日、兄さま朝からいなくて……!いつもふらっと居なくなるからあまり気にしてなかったんですけど、でも…!』
「あ…あの、風紀委員が襲われてるってやつ…?大丈夫だよ。愛羅なら強いし、それに不良同士の喧嘩だと思うし…「違うよ」!」
振り向くと、恭弥さんが立っていた
「雲雀さん!」
『恭弥さん…』
「ちゃおっス」
「いや…僕は通学してるだけでして…!」
「身に覚えの無いイタズラだよ……もちろん降り掛かる火の粉は、元から絶つけどね」
「!やっぱ雲雀さんこえ――っ…」
「愛吏、病院に行くなら僕も行く」
『恭弥さんもですか…?』
「さっきまた違う情報が入ってね」
その時、恭弥さんの携帯が鳴った
【緑~たなびく並盛の~…大なく小なく並~がいい~…】
『(あ、相変わらず校歌なんですね……)』
「……君の知り合いじゃなかったっけ」
「『!』」
「笹川了平……やられたよ」
「……!」
『……――――――』
何かが壊れていく音は
確実に、近づいていた。
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