・黒曜編・
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―――…
結局俺は何もできなくて、ただ、レンが仕入れる最新の情報を待つばかりだった。
…頼むから、頼むから、壊さないでくれよ………骸。
やっと幸せがわかったんだ。
やっと居場所ができたんだ。
やっと、やっと―――…
【愛羅さん!ヤバいです!
主犯とその部下2人が、
並盛の隣町の黒曜に転入したみたいなんですよ!】
…それは、ゆっくりと、けれど、確実に崩壊を報せていて
もう少し。もう少しと足掻くたびに、
縋る場所は、消えていく。
「…………わかった」
+++++
ぼろぼろの建物に、ゆっくりと歩み寄る
俺が来る事など予想していたかのように、通路はわかりやすかった。
昔何かの施設だったのか、あちこちに散乱した器材があり、劇場のような場所で足を止めた
「……骸。いるんだろ」
「ああ…愛羅。久しぶりですね」
本当に再会を喜んでいるように、そいつ――――…
六道骸は、微笑んだ。
「来ると思っていましたよ、優秀な部下が僕達のことを調べていたようですから。」
「ああ…本当に優秀過ぎてな、困ったよ。まさかお前らが…現われるなんてな。」
「クフフフ…あの程度の監獄に手間取ってしまうなんて、お恥ずかしいですがね。
…愛羅。
僕は7年前の約束を、果たしに来たんですよ。」
「…知ってるよ。だからこうして
止めにきたんだろーが」
銃を片手に2丁ずつ構える
「愛吏は諦めろ、あいつは今、そこに戻るべきじゃない」
「………雲雀恭弥、ですか?」
「、…なんで、そこまで」
「もう始まってるんですよ。カウントダウンは。」
「……?」
「クフフ…。
ランキング下位とはいえ、風紀委員って案外弱いんですね」
「!!!」
まさ、か
「早くも5人程、潰すことができましたよ」
「骸…っお前!!!」
「あと、19人…それまでに間に合いますかね?」
「…っ!」
出口に向かおうとして、目を見開いた。
扉の陰から現われたのは
「お前…!フゥ太…、…!」
骸の手口の全てを悟って、骸を睨む
ランキングというのも、カウントダウンというのも、全て、繋がった。
「愛羅、久しぶりに会ったんです。
ゆっくり…昔話でもしませんか?」
何が起こるかわからない明日は
俺達、アイツを、
いつだって苦しめようとした。
幸せなんて、
いつまでも続くはずが無かった。
(その真実は酷く正しくて)
(あまりにも酷く、惨い。)
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