・日常編・
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落ち着いた愛吏を後ろから抱き締めて続けて、何分経っただろうか。
ずっとこうしていたくて、離さないように、ただ抱き締める
愛吏も、腰に回されている僕の腕をそっと掴んでいて、
僕に体重を掛けるように寄り添ってくれている事が素直に嬉しかった。
けれど、ただ抱き締めているのも飽きてきた。
ふと視線を愛吏の長い黒…いや、漆黒と言った方がしっくりくるだろうか。その髪に移す
何気なくその髪を一束掬い取って唇を寄せると、愛吏がびくりと反応した
『ひ、ひば、りさん?!』
「何」
『な、何って、その……んっ』
慌てる愛吏の制止も聞かずに、髪から頬、頬から、耳へとキスをする
『や、耳は…っ』
「へえ…弱いの?」
『っふ、あっ…』
耳に執拗に唇を落とすと、その度に愛吏が反応する
ああ…やばいな、ハマりそうだ
「じゃあ首は?」
『っ!ん、は…』
…どうやら首も弱いらしい
そのまま、右手で這うように愛吏の体を撫でていく
『っ、雲雀さ…あ、だめ、ですっ…そこっ…んんっ…』
くすぐったいのか、愛吏が身を捩る
堪えきれなくて、前を向いていた愛吏の顔に手を添えて、押し付けるようなキスをした
『んっ…ん、んん……っ』
言葉なんて洩らせられない程に、何度も角度を変えて、愛吏の唇を味わうように重ねる
酸素を求める愛吏に配慮して、一瞬だけ離れ、空気を取り込んだのを見届けると、またすぐにそれを重ねた
『っふ、ぅ…っ!ぁっ…?!』
今度は舌を入れて愛吏の口内を犯すと、耐え切れなくなったのか、愛吏が力なく後ろに倒れそうになる
ちょうどいい、とそのままソファに押し倒して、貪るようにキスを続ける
どちらのかわからなくなった唾液が愛吏の口元を伝い、ソファに流れたところで、はっとして離れた
『っはっ…はぁっ…ぁっ……』
融けたような、惚けた目。
荒い息遣いに、乱れた服。
――…これは、危ないな…
「…愛吏、待ってて、水持ってくるから」
なんとか平静を装い、応接室に隣接してある給湯室に行き、冷蔵庫から水を取り出して自分も飲む
熱くなった体を冷ますにはちょうどよかった。
……あのままだったら、確実に最後までやってたな、僕。
ふう、と息を吐いて、愛吏のところへ戻った
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