・日常編・
御名前変換
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で。前回の続き。
なんかいきなりイタリアに帰ってきて、山本を連れてイタリア観光。
その前に、俺らを乗せた車はボンゴレ本部の前に止まっていた
「で…でっけぇー…」
「まー、本部だしなー」
「本部?なんのだ?」
「ボンゴレ」
「ボンゴレ?ああ!ははっ、愛羅もマフィアごっこの仲間だったのな!あ、じゃあ愛吏もか!」
「…うん、もう俺何も突っ込まない。」
いつまでごっこだと思ってんだテメェ、とかね。
ごっこで本部設定までつくれるわけねぇだろ、とかね。
てかごっこでマフィアとか家庭教師とか普通痛いだろ、とかね。
うん、俺もう諦めた。
『では兄さま、私は本部に戻りますね』
「…は…?俺は。」
『?ディーノさんと山本さんのイタリア旅行でしょう?』
「うわ、めんどく『……』…あー…はいはい…」
愛吏の無言の笑みの意味を悟り、渋々了承した
――――――……
ボンゴレ本部。
私だけに許されたルートで、9代目の部屋に入り、椅子に腰掛けるその前に跪き、深く頭を下げる
『―――…9代目、
お久しぶりです』
「ああ…本当に、久しいね。元気にしていたかい?」
『はい。
9代目も、お体に変わりが無いようで…何よりでございます。』
「愛吏」
9代目が、ただ私の名前を呼ぶ。それは2人の、暗黙のルール。
『…お祖父様、お会いしたかったですっ…』
跪いた体勢から立ち上がり、お祖父様の頬に軽くキスを落とし、お祖父様も私の頬にそうする。イタリア式の、挨拶。
「ああ…心配していたんだ。日本は遠いなぁ。
わしも若ければ、ディーノくんみたくちょくちょく日本に行けるんだが…老いには勝てないね。」
お祖父様が苦笑したのに続き、私も苦笑して返す。
『お祖父様に無理をさせなくとも、私達はお祖父様が望めば、いつでもお側に参ります。』
9代目の、側近。番犬。
いくつもの異名を馳せた、双子。
「うむ…だが、日本は一度は巡ってみたいね。」
『では、全力を尽くして観光ツアーをご用意致します!』
「それは楽しそうだ。」
『ええ…楽しいですよ。』
「次期10代目は、どうだい?」
『…今はまだ、戦いにおいては、微力です。何しろあの方は、貴方様に似てお優しいですから。
人を傷つけることに戸惑って……それでも、
自分の大切なものを傷つけられた時には、全力で怒り、体を張って、言葉をぶつけてくれる。あの方は、本当に…お優しい。』
「そうか…愛吏がそこまで言うなら、わしの超直感はまだ老いてなかったということかな」
『そうであると、いいです。』
「…愛吏、向こうで何かいい事があったのかな?」
『………へ?』
思わずそう漏らすと、お祖父様がくすくすとおもしろそうに笑った
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