・日常編・
御名前変換
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―――「僕が君といる為に。」
ど…どういう意味なんでしょうかあれは…
何故かわからないけど、顔が熱くてぼうっとする
雲雀さんは依然私の腕を掴んだまま、石段を上がっていく
『…あの、雲雀さ「…当たり」』
『…?』
雲雀さんが見つめる先には
『…!つ、綱吉さまっ!!!』
石段を上がりきったところでは、綱吉さまが胸ぐらを掴まれてナイフを向けられていた
よく見れば、ナイフの持ち主は海の時のライフセイバーさんで
「なんだお前ら?!」
「邪魔」
雲雀さんが問答無用でトンファーを振るう
「うわ!」
「嬉しくて身震いするよ。
うまそうな群れを見つけたと思ったら、追跡中のひったくり集団を大量捕獲。」
「雲雀さん!!!愛吏?!」
『綱吉さま、今助けます!』
駆け出そうとした瞬間
「駄目」
『っ!!!』
ぐいっと更に力強く腕を掴まれて、今度は雲雀さんの左腕に抱き締められる
『~~~~~っ!!!』
一気に顔が熱くなり、くらくらする感覚になる
「君、浴衣で戦えるの?」
『た、戦えます!』
「動きづらいくせに」
『綱吉さまが刃を向けられてるんです!気にしません!』
「…しょうがないね。愛吏。」
『っ、』
いきなり名前を呼ばれて、更に顔が熱くなる気がした
これ以上熱くなったら、どうすればいいんでしょうか…
「集金の手間が省けるよ。君達がひったくってくれた金は風紀が全部いただく」
「ああっ!?」
『ひったくり…?』
「売上金だよ」
『!』
そうか、と状況が合致する
え?でも、それじゃあ……、
「ムカつくアホがもう一人…ちょうどいい」
綱吉さまを押し退けて、ぞろぞろと私達を囲む数が更に増える
「中坊一人仕留めるために、柄の悪い後輩を呼び過ぎちまってな。
奴等力持て余してんだわ。」
「何人いるのー!?」
「加減はいらねぇ!そのいかれたガキもしめてやれ!」
「おい、この女どーするよ?」
『!』
「たりめぇだろ。そいつらやった後にマワすべ」
『―…ッ』
嫌な、感じがする
全身が嫌悪で粟立つ
舐めるような視線から逃げたくて、紛らわせたくて、雲雀さんの腕に触れた
「………」
「雲雀さんでもこの数はヤバいんじゃ…!」
綱吉さまが言った直後、ズガン、と死ぬ気弾が撃たれた
「復活!!!死ぬ気でケンカー!オラァ!来やがれ!」
「…余計だな」
「たかが中坊二人だ!一気に仕掛けろ!」
―――パァンッ
「「「?!」」」
突如、発砲音が鳴り響いて、その場にいる全員の動きが止まる
視線が集まった先には
「二人じゃねぇよ…六人だ」
「10代目!!!」
「助っ人とーじょー」
『兄さま!』
「オイゴラ雲雀テメェ何やってんだ殺すぞ、大気圏内で燃やすぞ。その腕早く離せ今すぐ離せ」
「うるさい保護者だな…」
「ちっ、気にくわねーガキ共がぞろぞろと…」
「雲雀と初の共同戦線だな」
「冗談じゃない。ひったくった金は僕がもらう」
『(や、やっぱり…?!)
あ、あげませんからね?!』
「ひったくった金じゃなくてこいつら潰した後財布盗りゃいーだろ」
「…ワオ、それは名案だね」
『兄さま!悪い事提案しないでください!』
「ごちゃごちゃ言ってんじゃ…
ねーよっ!!!」
「「「「「『!』」」」」」
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