・日常編・
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「愛吏ちゃん!夏祭りいこっ?」
休み時間、京子さんが花火の写真が大きく写るチラシを見せながらそう言った
『夏祭り…ですか?』
「うん!ハルちゃんと3人で!」
『い、行きたいです!!!』
「ほんと?よかったあ!
あ、愛吏ちゃん浴衣ある?」
『えっと…浴衣…』
ありましたっけ、と思い出していると、突然呼び出しのチャイムが鳴った
【2-Aの月影愛羅!今すぐ職員室に来なさい!!!】
ガチャンッと荒々しく切られた放送
兄さまはといえば、一時間目の授業の時からずっと寝ている
ちなみに今は三時間目が終わった後の休み時間です
『兄さま、起きてください。呼ばれましたよ?』
「んあー…あー、お前代わりに行って………」
『む、無理ですよ…』
「ふふっ、仲良いよね。愛羅くんと愛吏ちゃん。」
『そうですか…?京子さんと笹川さんも仲よろしいですよね』
「…そうだね!」
京子さんと笑いあい、そういえば浴衣は無かったことを思い出す
『あ、そういえば…私、浴衣なかったです』
「じゃあまた買いに【ガチャッ】【愛吏、今すぐ応接室に来て。来ないと…】【ガチャンッ】……」
……………
「「「「(来ないと何――?!?!)」」」」
『えっと…すみません京子さん、私ちょっと行ってきますね』
「うん、大丈夫。また後で話そうね!」
少し小走りで応接室に行くと、ドアの前に立った瞬間ドアが開かれた
『っ…お、驚かせないでください…』
「廊下は走らない」
『え』
「でも、すぐに来たから許してあげるよ」
『は…はあ…』
…相変わらず、雲雀さんは何を考えてるか掴めません
読心術は使わないって決めてますし。
『あの…どのような用件でしょうか?』
「明日。仕事だから」
『………な…
何のですか…?』
「…ああ、言ってなかったかな。
君、風紀委員に入らせたから」
『?!』
「だから、明日の夏祭りの集金手伝ってね」
『ちょ、ちょっと待ってください!私明日は予定がっ』
「君の予定なんか知らないよ」
『わ、私だって、たった今知った風紀委員会の活動なんて知りませんっ!』
「拒否権はないよ」
『あります!とにかく私明日は手伝えません!』
「…ちなみにその予定っていうのは何なの?」
『それ、は…』
果たして雲雀さんに言って良いものか、迷ってしまう
行く場所は同じだし……
『…えっ、と…』
「…ないの?」『あります!』
意を決して言ってしまおうと口を開いた瞬間、
『、あ』
制服のポケットに入れていた携帯が震えた
『す、すみません失礼します…』
「誰?」
『えっ』
「…誰?」
雲雀さんの刺すような視線が痛くて、ちらと携帯を見る
相手は、ディーノさんだった
『た、ただの知人です』
あれ?どうして私挙動不審なんでしょう…。
「ふぅん……」
『と、とにかく私、明日は手伝えませんので失礼します!』
逃げるように応接室を後にして、階段で、震えたままだった携帯に出た
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