・日常編・
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「強いの?」
雲雀さんの目が、獲物を見つけた肉食獣のように光る
「…強いよ」
兄さまが、挑発するように口角をあげながら言った
「へぇ…!じゃあ、やろうか」
『え、ちょ、ちょっと待ってください兄さま!』
「暇だったしなー、あ、愛吏もやるか?」
『やりませ「月影も強いのかい?」うっ、』
「ああ強い。お前より断然強い。順番的に言うと俺、愛吏、お前の順番で強い」
「それは覆すのが楽しみだ」
「覆せねーけどな」
兄さまが立ち上がると、雲雀さんもトンファーを構えて立ち上がる。こ、ここでやるんですか!?
『兄さま!』
「ファミリーの実力テスト…って考えろよ」
「ファミリー?…どうでもいいけど、
僕は群れるつもりはないよ」
雲雀さんがトンファーを振り上げた瞬間には、終わっていた
「……!!」
「…な。覆せねーだろ」
雲雀さんの額には、安全装置が外れた銃。既に指が掛けてあって、いつでも―…兄さまが少し指に力を入れるだけで
雲雀さんは、絶命する
「―――……ワオ」
雲雀さんの頬に冷や汗が流れ、トンファーが無気力に落ちた
「…敗けたのに、どうも楽しくて仕方がないね」
「どんな戦闘マニアだよ…」
「ますます興味が湧いたよ」
「しまった地雷踏んだ」
「ねぇ、月影」
『っ、へ?』
「いや、愛吏、かな」
『っ…は、はい…』
「君ともやりたいな」
『………
…え゙?』
――――……
『つ…疲れました……』
精神的に。
あの後雲雀さんの戦闘スイッチが入ってしまったらしく、何度終わらせようとしても、もう一度、とつきあわされました
気付けば、普通に中庭で対戦してましたし。
「愛吏…大丈夫?ていうか今日どうしたの?」
『!あ……』
昨日のことがあったから、怖くてどもってしまう
「雲雀恭弥につきあわされた」
「雲雀さんに?!うわ…お、お疲れさま…」
「なんだあの戦闘マニア…あー、くそ、寝る。」
「いや、愛羅はいつも寝てんじゃん……」
『つ…綱吉さま…』
「?」
怖がられて、いないのだろうか
『その……あの、昨日…の…』
「あ!そういえばどうなったの?」
『え、えと、引き取られました…無事に。』
兄さまの尋問で、精神はボロボロですけど…………
「そっか…よかった~!」
『………』
ああ。この方は。
自分を殺そうとした人達が助かったって、本当に良かったって思ってる。
ああ。この方は。
なんて、なんて…優しいのでしょうか。
「え?!愛吏?!」
「?!」
綱吉さまの叫びに、兄さまが飛び起きる
…違います、もう、哀しいんじゃないんです。もう、この涙は。
嬉しいんです。幸せなんです。
『よかった……っ』
「え?」
『…綱吉さまに会えて、よかったです…っ』
「え、えと…?なんか、照れるな…」
「…テメェ沢田この野郎!」
「なんで?!」
―…もし、
もし、許されるなら。
どうか今は、欲張らせて下さい。
(この幸せが、もっと。
ずっと、続くように。)
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