・日常編・
御名前変換
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京子さんもいるから、この場で殺すことはなくなった。その選択肢が無くなった事に、安堵する
立ち上がって、獄寺さんを抱き上げたその瞬間、獄寺さんの顔が真っ青になった
『?どうしました?』
「な、おま、は?!」
『獄寺さ……』
「な?!
足ちかっ!!!な?!ええ!?」
『獄寺さん、まさか…』
「ちぢんでるー!!!」
『「(気付いた!!!!!!)」』
「しかも何だ…このぷにぷにの体型は…」
『ご、獄寺さん落ち着いてください!今は…っ』
「!そうだ…!
月影!10代目!俺!」
『!(綱吉さまの…右腕!右側!)』
気付いたことに気付かれないように、暗に獄寺さんに指示してもらい移動する
「獲物は…Injectionだ!」
『(武器は注射器!)』
気配と一致した場所に、思い切り足を振り上げて…落とした
「ぎゃ!!!」
ベキィッと音がして、そのまま暗殺者の1人が床に倒れた
「んなーっ?!」
「よし!月影!テーブルの上の照明の左横だ!」
『はいっ!』
また、気配と一致した場所に素早く回し蹴りをすると
「うげ!!!」
どだんっともう一人が落ちた
「よっしゃ!!!」
『成功ですねっ、獄寺さん!』
少し戸惑いながらも、小さな手でハイタッチをしてくれた獄寺さんを可愛さのあまり抱き締める
ああもう、なんてかわいいんでしょう!
「こ、この人たちどなた?!」
「はっ、見えてるのか!?」
「しまった、ダメージで光学迷彩が!」
「えれーぞ獄寺、愛吏」
「『!』」
「獄寺、見直したぞ」
「リボーン!」
「なっ、あれがボンゴレの殺し屋リボーン!」
「お前ら電柱にへばりついてた奴だな」
「な、」
「なぜそれを!!」
「チビには見えるみてーだぞ
お使いに出てたイーピンにも見えてたしな」
『だから獄寺さんにも見えたんですね』
「ああ。」
「馬鹿な!」
「光学迷彩は完璧なはず!」
そこで、ジャンニーニさんが現れた
「恐らくあえてお子様に見えるよう設計してあるのでしょうな」
「お前らのボスが仕組んだんだぞ。お前らのボスは緑色のおしゃぶりをしているアルコバレーノの1人、ヴェルデだろ。
あいつ迷彩の研究してたからな
ヴェルデといえど光学迷彩が見えないと部下に裏切られる可能性があるからな
自分には見えるよーにある年齢以下の人間には見えるようにしたんだぞ」
「くっ…そうだったのか…っ」
「暗殺失敗か…!」
「なっ、ってことは!
この人達が噂の暗殺者!?」
綱吉さまが叫ぶと同時に、2人が動く
今捕まえようかと思ったけれど、止めておいた
「こうなったら!」
「直接殺しましょう!」
「ひいっ、うそっ!リボーン助けてー!」
「俺は戦えねーぞ。武器が全部使いもんにならねーからな。
見ろ、この死ぬ気弾なんてダンシングしてるぞ」
「何がダンシングだよ!こんな時に!」
「のやろ!」
獄寺さんが走り出すも、暗殺者の1人に蹴られて跳ね返されてしまった
その浮いた体を、受け止める
「おい、なんで助けねぇ?!」
『…助けるだけが、護衛じゃないんです』
そう。助けても、助からない時がある。だから、自分が強くなくてはならない。
自分が、強く。なるしか、………ない。
「さあ終わりだ、ボンゴレ10代目!」
「お助けーっ!!!」
「…お、どーやらツナの死ぬ気にオートで反応する改造になっちまってるよーだな」
ズガン、と、撃っていないのに銃声が鳴る
「復活!!!死ぬ気で敵を倒す!!!」
数分のうちに2人の暗殺者をのしてしまった綱吉さま
「まいったか!」
「ヴェルデによろしくな」
「すげーなツナ!ドロボー退治しやがった」
「凄いよツナくん!」
「いや…今日のは俺じゃなくて、真ん中わけのちっちゃい子と…
愛吏のおかげだよ。ありがとう。」
『!い、いえ…!私は!』
「く、くそ……このままでは……終われるか…っ」
『「「「「!!!」」」」』
よろよろと立ち上がる暗殺者
ああ、ここからは、私達の仕事です
「はあん…根性だけはあんじゃねーの?」
どこからか低い声が響いて、それを合図に動く。
暗殺者を瞬時に組み伏せ、縛り、銃を突き付けて京子さんを手刀で眠らせるのに、五秒。
『…兄さま、何してたんですか』
「んあ?…いろいろ準備を、な?」
にやりと黒い笑みを浮かべた兄さまが、暗殺者に顔を近付ける
「さぁて………尋問タイムといこうか。もちろん、別室で。
残念だったな。1237回目の暗殺、失敗して」
「っ…!!!お、お前らなんだ…ファミリーか?!」
『9代目直属護衛者ですよ
今は次期ボンゴレ10代目についてますけど』
「聞いてない…!聞いてないぞ!こんなガキなんて!」
「だろうな。そんな情報を盛らすバカ…ボンゴレにいるわけねぇだろ」
「っ、頼む、全部話す!知ってる事、全部話す!!!」
『「…………」』
ただ、暗殺者に銃を向けながら見下ろす
きっとその目は、あの人の目より酷く、冷たくて、何も映していない目なんでしょう。
「あ、愛羅…愛吏?」
「んあ?」
「えっと…この人達は…」
「ま、尋問して9代目に報告して…処分はそれからだな」
「「「!!!」」」
綱吉さま、獄寺さん、山本さんが目を見開く
兄さまにだけ話させてはいけないと思っているのに、口が開かない
「しょ…処分、って」
「…………
わかってんだろ?」
この銃が本物だという事も
私達が出している殺気にも
この暗殺者達の、末路、も
『…っ、きゅ…代目がっ、…どのような判断をなされるかは存じませんが、10代目の意思は伝えるつもりです…っ』
「え…!」
『すみません、失礼します…』
暗殺者を引っ張って、すぐさま隣にある家に帰った
『、っ………!!』
涙が溢れて止まらない。怖い。
ああ、もう。もう、終わってしまったのでしょうか。
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