・日常編・
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『もう夏ですねー』
夏服になった制服を見ながら隣を歩く兄さまに話し掛ける
「そうだなー、暑いなー」
相変わらず色の変わらない腕を、視界から外して兄さまを見る
暑いなんて、思っていないのに。
『そういえば、ジャンニーニさんがいらっしゃっているんですよ』
「ああ…連続暗殺事件で?」
『ええ、9代目が武器改造に日本に行かせたと仰ってました』
「武器改造なんざしなくとも」
言い掛けて、兄さまが口を閉ざす
『……ふふ』
「なんだよ…」
『武器改造なんざしなくとも、俺達で片付けられる…こう言いたかったのでしょう?』
「………」
『兄さま、変わりましたよね』
「…うるせ
俺達で片付けれるけど、めんどくせーから獄寺達に丸投げするってだけだ」
『獄寺さん達を鍛える為って素直に言えば良いじゃないですか』
「だから俺はあいつらなんか、………愛吏」
『ええ…中に入って少ししてから出ましょう』
見えない。見えないけど、確かに
居る。
電柱の辺りを横目で窺うけれど、見えないだけで気配は確かにある
「………しっかし、ほんとに成功させたのか、ヴェルデだかの光学迷彩…」
ドアを閉めて、兄さまが銃を確認しながらドアに体を預けて言う
私も自分の銃を一応取り出す
『噂には聞いてましたけど…確かに厄介ですね、気配だけだと無闇に近寄れませんし』
「狙いは沢田1人だろ?じゃあ沢田の傍に居ればいいだろ…」
『………駄目ですよ、綱吉さまの目の前では。捕まえることはできても…殺せません』
殺せない。きっとそれは、綱吉さまに見せたくないから。
命が絶えたものと
命を奪う私の姿を。
『……行きましょうか』
「ああ…」
家を出ると、山本さんが綱吉さまの家のインターホンに指を添えていた
『あ、山本さん』
「お、愛吏!どっか行くのか?」
『綱吉さまの家に…』
「なんだ、2人もツナの班の偵察か?」
『偵察?』
「ああ。ほら、宿題。」
『そういえば…』
小学校の時の夢について調べるという宿題が出されていたけれど……
小学校の時の夢、なんて…ないものだから、どうしようかと迷っていたんでした
幸い同じ班だった兄さまは、
捏造すりゃいいんだよ、そんなもん。
なんて言ってましたけど……
?そういえば、兄さまが家から出て来ません…
「よし、愛吏も一緒にいこうぜ!」
『えっ?』
ぐっ、と肩を引き寄せられて、インターホンを押す山本さんに引っ張られるように綱吉さまの家にあがらせていただく
あれ?インターホンの意味は?
―…
「よおっ、宿題進んでっか?」
『お、お邪魔します…』
「山本!愛吏!」
「同じ班の連中がツナの班偵察してこいってさ。今日は二階じゃねーの?」
「いや…ちょっと俺の部屋は立て込んでて!」
「こんな暇あんなら外の敵倒してこい!」
「『!』」
声のした方を見て目を見開く
「野球馬鹿が!」
「何だ獄寺!来てたのか」
『獄寺、さん…?』
……ちっちゃい……!!!
山本さんに耳打ちしている綱吉さまの肩を掴む
『つ、つつつ綱吉さま!獄寺さんどうしっ…ち、ちっちゃ…!!!なんであんなかわいいことに!!!』
「お、落ち着いて愛吏!小声で話してくれた辺り落ち着いてるんだろうけど!」
綱吉さまによると、ジャンニーニさんが改悪してしまった10年バズーカの所為で小さくなってしまったとか。しかも、獄寺さんが気付いていないという。
「おい、月影!」
『は、はい何でしょう!』
しゃがんで獄寺さんに目線をあわせる。う、かわいい!とてつもなくかわいいです!
「外にいる敵はどうした?」
『……!獄寺さん…気配、掴めたんですか?』
「あ?何言ってんだ?
気配も何も、はっきり居るじゃねーか!」
『!!!
獄寺さん見えるんですか?見えるんですね?!』
「あ、ああ…だが10代目も気付いてねぇようで…」
『わかりました、信じます!』
「っ、は?」
『まだ電柱に居ますか?数は2人ですか?』
「ああ、2人だ…、!くそっ、入ってきやがった!」
『どこに居ますか?』
「天井に2人ともひっついてやがる…!」
『わかりました、では、今から私を誘導して下さい』
「誘導?
!ああ、わかった!」
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