・日常編・
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式は新郎新婦のお色直しに移り、兄さまは新郎控室に。私は新婦控室に向かう
「こんな日が来るなんて…夢みたい」
ゔ。こんなに幸せそうなのに、今その相手はロボットだなんて………言えません。絶対。
「ふふ、愛吏のウエディング姿、早く見たいわね」
『え、えええっ…わ、私はそんな…っ』
「でも男選びは慎重にしなきゃ駄目よ、特に跳ね馬なんかには気をつけなさい?」
『ディーノさん、ですか?』
「そう。あんなへなちょこより、スリリングで、刺激的で……」
うっとりした様子で語るビアンキさんの横顔を見つめる
ああ。幸せ、なんですね。
今の現状なんて関係なしに、そう思う。ビアンキさんの、幸せ。
それはきっと、リボーンさんとの未来以外に無い。
『……羨ましいです』
「?何か言った?愛吏?」
『いえ、何でもありません!』
羨んじゃ、ダメですね。
「そうだわ、愛吏。ウェディングケーキ、楽しみにしててくれる?」
『へ?』
―――…
【お色直しが終わりましたので、ケーキ入刀に移らせていただきます。
ちなみにこのケーキは新婦が作られました。】
『えっ』
「ふふ、楽しみにしててって言ったでしょう?」
『あ、あはは…』
……ああ…ケーキの時点で気付くべきでしたね……
どうしましょうか、と考えていると、突如、ロボットリボーンさんがケーキに突撃した
『?!っ、』
どうしたのかと慌ててリモコンの行方を探すと
何故かサングラスをした獄寺さんがリモコンを探していて、その傍でランボくんがおもちゃのようにリモコンを弄んでいた
「チッ、やっぱりやりやがった」
『兄さま?!』
兄さまがリモコンを取り戻そうと走りだすと同時に、ビアンキさんがロボットリボーンさんを強引に掴み取る
「リボーンはこんなことしないわ!リボーンはどこ?どこなの?
出さないと…!」
その時、兄さまがリモコンを操作した
「こ・れ・は・し・れ・ん」
「試練?!」
『!そ、そうですビアンキさん!』
「愛吏…」
「リボーンの奴、結婚を機に毒サソリがどこまで自分のわがままを許してくれるのか試してんだ」
「わかってたわリボーン!
大丈夫よ!これぐらいのこと私達の愛の前では何でもないわ!」
『「「「(ほっ…)」」」』
【それでは次にキャンドルサービスです。新郎新婦が皆さんのテーブルのキャンドルに火を灯します】
「誰も俺達に気付いてねーな?」
『はい、大丈夫です』
「早く終わんねーかな………あ、やべぇ。獄寺。」
『え?あ…』
見ると、ランボくんと間違えてビアンキさんに怒鳴っている獄寺さん。獄寺さん、ビアンキさんを見ると駄目ですもんね。
ふと、その手にリモコンがあることに気付いて、さあっと顔から血の気が引く感じがしました
………まさ、か、
「ハヤト、よく来てくれたわね」
「ほぎゃーっ!!!!!!」
「てめぇらほんとデジャヴ好きだよな!!!」
珍しく兄さまが声を荒げて突っこみました。なんて貴重なんでしょう…!
ディーノさんが宙に舞ったリモコンを取ろうとして…あれ、何か、忘れているような…
ディーノさんが、ずる、と滑ってそのまま………
ガシャン!
『「…………」』
「ディーノさん部下いなかった!!!リモコンがーっ!」
『!ロボットっ…ビアンキさん!』
「リボーン!?どうしたのリボーン?」
『ビアンキさん離れてくださいっ!』
「え?」
「おっ…オイ…
オイルビューー!!!」
「…あ、さっきのオイルだわ」
兄さまの呟きだけが、響きました
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