・日常編・
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結局着いた式場。ああ、嫌な予感しかしないのがこの日常のデジャヴだと思う。
愛吏が目を輝かせながらビアンキを見つめている。まあ、女だからなぁ…憧れなんだろうな。ジューンブライド。
まあ、この結婚式、やっぱただの結婚式にはなんねーけどな。
沢田と一緒に隣の控え室にあるリボーン……の人形を見る
愛吏も、ここにリボーンの気配が無いことに気付いた時から全てを把握していたらしい
沢田がリボーンの肩を叩くと、案の定、人形の腕がぽん、と音を立てて取れた
「もげーー!!」
「誰だ!?」
ドアから飛び出てきたのは
『!ディーノさん!』
「!愛吏っ!!」
「おいそこの馬鹿馬」
撃つ気はない無いが反射的にディーノの頭に銃口を向ける
だいたい愛吏も、そんな簡単に抱きついてんじゃねぇよ
「愛吏、愛吏ーっ!」
『ぅ、ふ、ぐっ…でぃの、さ…くるしっ…』
「絞め殺す気かてめぇ」
「お、うおおお!わりぃ、大丈夫か?!つい…!」
つい、で妹殺されてたまるか
『ディーノさん、お会いできて嬉しいです』
「っ…俺もだ、愛吏」
そう言って頬にキスしようとしたディーノの頭に、安全装置を外した銃を当てた
いくら挨拶でも許さん
「スミマセン」
「おう、だから離れろ」
「……」
渋々離れたディーノに、愛吏が苦笑しながら訊く
『あの、ディーノさん…リボーンさんは、』
「ああ、逃げた」
「逃げた?!」
「今朝リボーンに祝いの電話をしたら、」
【結婚なんて知らねーぞ。昨日昼寝から起きてからビアンキがヤケに機嫌よかったけどな。】
「ってな…」
「じゃあビアンキの勘違い?!
つーかリボーンが逃げたなんて知ったらビアンキが!」
「ああ。ブチ切れてここの人間皆殺しにしかねん…中止もまたしかりだ
リボーンもそれを見越して身代わりを置いていったんだろう」
「…身代わり置いてくなら自分で誤解解きゃいーんじゃねぇの…?」
『まあ、何か考えがあるんですよ、きっと。』
「ボンゴレの最新技術で作った囮用の人形だそうだ。このリモコンで簡単な動作と片言の言葉を話せる。
本物のリボーンは俺の部下に捜索させてる。今はこの人形に頼るしかねーってのが正直なところだ」
『ディーノさん、私達も協力します!』
「ん?達も?」
『兄さまもですよ』
「おい愛吏…」
『ね、兄さま?』
「…お前、…あー、くそ、わあったよ…」
―――……
で。俺と愛吏は礼服から仕事用のスーツに着替え、変装してビアンキの後ろに立っている。護衛ということにしておいた。
「愛吏達、悪いわね。こんな時にまで仕事させてしまって…」
『いえ、お気になさらず。
それよりビアンキさん、ウエディングドレス、とても素敵です!どちらのブランドですか?』
愛吏がさりげなくビアンキからリボーンを視界から外す
その隙に、誰にも見えない速度でリボーンの前に用意されたシャンパンをオイルにすり替えた
あ、このシャンパンうまい。
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