・未来編・
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ミルフィオーレが交渉を持ちかけてきたからといって、俺達はそんなもの鵜呑みにするわけがなく。
何か…一瞬でも何かを感じ取れば、それを火種に戦争を始めるしかない。
そんなことさえ、考える。
『…うまくいくでしょうか』
隣を歩く愛吏が呟く
「…さあな」
ここにダメージを与えて、仮死状態の綱吉を連れて帰ればいい。
そういう手筈だった。そう。なのに。
「―…君たちがいて綱吉クンを殺せるわけないしね。この部屋には結界を張らせてもらってんの。
だから、愛吏チャンの力は使えないってわけ。」
「…ハッタリ…じゃなさそうだな」
「モチロン!
ああ、でも誤解しないでね。
僕は君たちを殺すつもりはないんだよ」
『何を…』
「花いちもんめをしようよ。」
「はあ……?」
顔がひきつる、こいつは、何を。
「勝って嬉しい花いちもんめ。
負けて悔しい花いちもんめ……」
ゆっくりと、膝をついた俺達を見下ろし歌いながら近づいてくる白蘭。
その後ろでは、驚愕に顔を染める、少女。
「知ってる?花いちもんめの意味」
『……悪趣味、ですね』
この配置、こそが。
奴のゲームなんだろう。
「あの子が欲しい」
す、と、指が俺を指す
「あの子じゃわからん?」
くるり、と少女を振り返る白蘭
「相談しましょ…そうしましょ」
ぴたり。と
『……』
白蘭は、愛吏に目線を合わせた
「まずはやっぱり、愛吏チャンが欲しいな♪」
数秒の睨み合いの後、静かに愛吏は口を開いた
『花は子供…地域によっては幼い女の子を暗示するものですね、匁は花を買う時の単位。
勝って嬉しい、というのは、買って、嬉しいともとれます。逆に、負けて悔しいのは、値段を負けてしまうことが惜しいから。
要はこの童謡、遊びはただの取り合いなんかじゃなくて、人身売買の暗示でもあるということなのでしょう。』
「ウン、さすが愛吏チャン。
知識量がまるで違うよね。笑っちゃうなぁ」
『…あの子は渡さん。』
ぴ、と、愛吏は白蘭の後ろにいる少女を指す
「…あの子じゃわからん♪」
『…相談しましょ?』
愛吏がこちらに合図をする。
白蘭に攻撃を。そしてそれは確実に失敗に終わるから、
どんな攻撃を受けても綱吉と、少女を連れ出すことに全神経を注ぐことを。
「相談は終わったかな?」
『ええ。』
「こいつもその子も」
『「渡さない!!!!」』
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