・未来編・
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――――……
「え?!アイリも修業してるの?!」
『うん!アイラに頼んだの!』
「そ…そうなんだ…(愛羅が許可するなんて思わなかったな…何かあったのかな)」
雲雀さんとの修業が一旦終わり、休憩にとトイレに向かう途中、アイリに会った
アイリもその修業の休憩で、アジト内を散歩していたらしい
『…そういえば、綱吉、なんだか変わったわね』
「え?」
『ちょっとかっこよくなった!修業のおかげ?』
「え、えーと………そう、なの、かな……?」
…継承の事を思い出して、苦笑が浮かぶ
雲雀さんの球針態の中で死にかけた時は本当に焦ったなぁ、と思いながら。
「…、…そういえばね、アイリ」
『う?』
せめて思い出す恐怖を最小限にと、その頭を撫でる
「………雲雀さんがね、
謝ってたよ」
『!、……………』
途端に、アイリの顔は真っ青になり、俺の足にしがみ付く
「…後悔してた。アイリに酷い事をしたって。自分はもうアイリに会えないから、伝えてほしい、…って。」
『!?…も…もう、恭弥、会って…くれないの……?』
「…?」
何だろう、今の言い方は。
「いや…アイリが会いたくないだろうから、って…」
『…そう……』
…何だろう、その安心したような表情は。
『恭弥は……今度は…私のこと、見てくれるかな……?』
「………うん、きっとね。」
……あれ?
何だろう、この、
胸に訝った靄は。
「―――ツナ!どいてくれ!!」
「へ?」
『!綱吉しゃが「も"っ!!!」んで…って…言おうとしたんだけど…』
遅かったみたい、と笑いながら、アイリが俺に手を貸してくれる
「ん?そっちの子は大丈夫か?!」
『え』
「あ…、
うん、大丈夫だよ!山本!」
「そっか!本当スマン!後でちゃんと詫びるから!」
そう言って、山本は走って行ってしまった。…廊下で何をやっているんだろうか。
『……つなよし』
「あ、だ、大丈夫だよアイリ。さっきの人は山本武っていって、俺の友達だから」
そうだ、獄寺くんと山本にはまだ言ってなかったんだ…
後でちゃんと話さなければ、と頭にインプットしながら、アイリがどこか浮かない顔をしているのに気付く
「アイリ?どうしたの?」
『…綱吉は……友達が、多いのね』
「…え?」
『……私、友達…ってよくわからないし、…仲がいいのは、白蘭とアイラと…ユニだけ…』
「何言ってるのアイリ。」
『…?』
「俺はアイリの友達だって思ってるけど。」
―――あれ
『っ!
ほ、ほほほんと!?ほんとに?!』
「うん。」
―――うん?
『あははっ!やったぁーっ!ありがとう綱吉っ!』
「大袈裟だなぁ、アイリ」
『だって嬉しいんだもん!えへへ、綱吉だぁーいすきっ!!!』
「!…うん、俺もアイリのこと、大好きだよ」
―――あー…、
ちゅっ
「……え?」
可愛らしいリップ音と、唇に触れた、柔らかくて、甘いもの。
照れ臭そうにしている目の前の少女を見て、やっと気づいた
「…キス、した?」
『…キス、したっ』
嫌だった?と不安げに俺の顔を覗き込むアイリ
「えと…
………行き過ぎ愛情表現?」
アイリなら凛ッっていうより鈴ッ、かな
『原作が同じジャン○だからって危ないよ綱吉』
凛ッ
ああ…確かに。
危うく叩かれるところだった
『白蘭がね、
好きな人にはキスしていいんだよ、って言ってたの』
何吹き込んでんだ白蘭の野郎
…あ、でも、
「ああ、こちらでしたかアイリ様」
『あ、アイラっ』
「修業、再開しますよ。
…ボンゴレ10代目は何をしてるんですか?」
『んとね、キスしたらずっとあの感じ』
「…キス…だと?」
あ、やば、愛羅だ。
「…アイリ様は、先に戻っていて下さい。
俺はボンゴレ10代目と“いろいろ”やることがあるので」
「話すことじゃないのかぁー」
「(たりめぇだろボケゴルァ)」
『?うん、わかった!また後でね綱吉!』
手を振りながら走り去っていくアイリを見送った、直後
「……で?」
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