・未来編・
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「――――…アイリ様?」
戻ってきた自分を出迎えたのは、ただの静けさだった
一通り辺りを見回し、この部屋に自分の主人が居ない事を確かめる
「……ああ………なるほど。」
さて、どうしたものか。と顎に手を当てる。
もう一人の主人が帰ってきては、面倒だ。
「……とりあえず、チョコケーキでも持って行きますか」
踵を返し、部屋を後にした
++日本・並盛++
『……随分遠くまで来たのね』
まさかイタリアから出るとは思わなかったから、なんとなく未知の場所が怖くて、恭弥の足にしがみつく
すると恭弥は、私の頭を撫でてから私を抱き上げた
『……?』
…ずっと、恭弥に感じるものがある。違和のような……不信感ではないけれど、何かが。
「?どうかしたの、愛吏?」
『…ううん、なんでもない…』
そう言うのが精一杯だったのかもしれない。
恭弥は私をいろんな場所に連れていってくれる。今はそれが、嬉しかった。
暫く歩いていると、恭弥が階段が沢山ある場所で立ち止まる
「、……
…愛吏、少しの間、草壁といてくれるかい?」
『?どうして?』
私を降ろして、申し訳なさそうな表情をする恭弥。…この先に、何かあるのだろうか。
「大丈夫。危ないから、僕から少しだけ離れてて。
…頼んだよ」
最後の一言は、草壁に。
恭弥はさっさと階段を上がっていく。草壁は、私を気遣うように「行きましょうか?」と目線を合わせて言ってくれた。
素直に頷いて、今度は草壁に抱き抱えられる。…草壁の体は恭弥と違って大柄だから、妙にフィットしたのが少し嫌だったけれど。
恭弥から少し遅れて一番上に着き、そのまま林へと移動する
そしてその奥に、
人が倒れているのが見えた
『!!!
く、草壁っ!あれ…!』
「!あんなに…!」
草壁の腕の中から降りて、倒れている人たちの所へ駆け寄る
『よかった…生きてる』
ほっとして、そのまま乙女座を喚ぼうとして…ふいに横目で、恭弥と対峙する人物を見た。
『………!』
―――見覚えがあった
『γ……!』
咄嗟に、見つからない様に茂みに隠れる
白蘭が、γと仲が悪いって、聞いてたから。
…実は私はγとわりと仲がいいのは、秘密なんだけど。
見つかったら白蘭に報告されて、すぐ連れ戻されるかもしれない。……それは困る。
『むむむ…見つかりませんよーに…』
「あ、あの……?」
『しっ!草壁は黙ってて!それよりこのボロボロの人達どうにかするわよ!』
「…お前は…ボンゴレ雲の守護者、雲雀恭弥か」
「だったら?」
「お前にはうちの諜報部も手を焼いててね。ボンゴレの敵か味方か…行動の真意が掴めないとさ。
だが最も有力な噂によれば、この世の七不思議にご執心だとか。
…匣のことを嗅ぎ回ってるらしいな。」
「どうかな」
「…得体の知れないものに命を預けたくないってのは同感だぜ。
で、こいつは本当は誰が何の為にどうやって創ったか、真実は掴めたのか?」
「それにも答えるつもりはないな。僕は機嫌が悪いと言ったはずだ。」
「…じゃあ、
うちのお嬢はどうだ?」
「…………」
「まだ諦めずに探してるらしいな?」
「…………」
「ふ、余裕…ってわけじゃねぇな。寧ろその反対か。」
「…言いたいことはそれだけかい」
「…それとも、あれか?
やはり雲雀恭弥はボンゴレ側の人間で、いざ仲間が殺られるとなれば黙ってみてはいられない。」
「それは違うよ。
僕が怒っているのは並盛の風紀が汚されていることだ。」
そう、そして
君がミルフィオーレの者ということだけ。
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