・ヴァリアー編・
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「…チェルベッロ、出せ。」
兄さまの低い声が、静かに響く
「そっちがそのつもりなら俺達がツナ側で応戦するぜ!」
「この場合文句はないはずだ」
「拙者も戦います!」
「……わかりました。それでは、ヴァリアー側を失格とし、観覧席の赤外線を解除します」
「いくぜコラ!」
「待て、
……解除されてねーぞ」
「甘いよ、細工しておいたのさ。あいつらはまとめて檻の中で消す予定だからね」
「!…ぶち破ることは」
「無駄です!内部からの攻撃で爆発する仕組みなのです」
「…手ぇ凝ってんなおい…!」
兄さまが苛立ちを隠さずに銃を叩きつけた。
「くっそう!こうなりゃ俺達だけでやるしかねぇ!」
『!……来ます!』
黒い隊服を纏って並んだヴァリアー隊。…けれどどこかおかしい。まさか、
「ナイスタイミーング。待ってたぜ。」
「報告します
我々以外のヴァリアー隊全滅!!!
奴らは強すぎます!鬼神に…悪魔のごとき男達がまもなく…!」
―――――悪魔。
「「逃げるなよ、」」
――紅い髪。
かっこいいだろうとよく自慢していた、綺麗な、深紅の。
「げげ!」
「「悪魔から逃げたら
負け決定なんだよ、バーカ」」
――似た顔。
見分けてくれてありがとうと泣きながら笑った、小さな子供のような笑み。
「―…お前ら、何で―…」
『どうして…ここに…?』
「「どうして、って、
主を助けない部下がどこにいるんですかっ!!」」
「……レイ、レン…!」
『………!』
偽物じゃないものも、確かにちゃんとあったんですね。
(忠誠の絆は、なによりも深く、)
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