・ヴァリアー編・
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―――全ての真実は、あまりにも残酷だった。
捻曲がってしまった未来は、もう取り戻せない。
それでも、いくら人道に外れたとしても。
「………!」
「愛吏!」
『…………XANXUS…兄さま。』
たとえボンゴレリングに
――――拒まれたとしても。
「ッ……ふざけんな…!!
俺はお前の兄なんかじゃねぇ!」
『―――…』
「全部ニセモンだ……!
俺と老いぼれは
血なんて繋がっちゃいねぇ!!!」
―――全てが偽物だった
父ではなく。子ではなく。
兄ではなく。妹ではなく。
私達は、全てが、嘘だった。
「同情すんな!カスが!!!」
【――――…
お前の裏切られた悔しさと恨みが…俺にはわかる…】
「…生きてやがったのか…カスザメ………………わかる…だと…
てめーに…俺の何がわかる…知ったような口を…きくんじゃねぇ…」
【いいやわかる!知っているぞぉ!】
「なら言ってみろ!俺の何を知っている!ああ?!」
【…………】
「言えねーのか!!」
【…お前は下町で生まれ、生まれながらに炎を宿していた。そしてお前の母親はその炎を見て、
お前が自分とボンゴレ9代目の間に生まれた子供だという妄想に、とりつかれたんだぁ。
お前の母親は何も知らないお前を9代目と面会させ…お前は9代目の言葉を信じて疑わなかった…
引き取られるとお前は9代目の息子として、ふてぶてしく、でかくなっていった。
そして威厳、実力共に9代目の息子として、後継者として、文句の無い男に成長した。
だがある時知っちまったんだ。
お前の母親は9代目とは何の繋がりもなく、お前は養子として9代目に引き取られた事を。
そして自分はボンゴレとは何の血の繋がりもない事を…
しかも、ブラッド・オブ・ボンゴレなくしては、後継者として認められぬ掟を!】
「…くだらねー…………」
『…………』
理解してほしかった。自身で。
受け入れてほしかった。実力で。
「9代目が……裏切られても、お前を殺さなかったのは……
最後までお前を受け入れようとしてたからじゃないのか……?
9代目は、血も掟も関係なく、
誰よりお前を認めていたはずだよ。」
「…………」
「9代目はお前のことを、本当の子供のように……「っるせぇ!!
気色の悪い無償の愛など!!クソの役にも立つか!!!
俺が欲しいのはボスの座だけだ!カスは俺を崇めてりゃいい!!!俺を讃えてりゃいいんだ!!!」
『……どうして、…XANXUS兄さま』
「呼ぶんじゃねぇ!!!っ、ぐっ…」
「XANXUS様!貴方にリングが適正か、協議する必要があります」
「だ……黙れ!
叶わねーなら道連れだ!!どいつもぶっ殺してやる!!」
「XANXUS様!」
『!』
「大さんせーだ、ボス、やろーぜ」
「当初の予定通りだよ」
「やらせるかよ!」
獄寺さん達が、揃う。
完全とまではいかなくても、ヴィルゴが治癒能力を施した為か、無事のようだった
「ししし、こりゃ1000%間違いなし、お前ら死んだわ。」
「てめー見えてねーのか?
2対6だ!分がわりーのはそっちだぜ?」
「2対6?何のことだい?君達の相手はこの何十倍もの戦力だ」
『!?』
「総勢50名の生え抜きのヴァリアー隊が、まもなくここに到着するのさ」
『な……まさか、っ』
「聡明だね、ボスは勝利後に連中の関わりのある者全て片付ける要員を向かわせておいたんだ。
僕ら幹部クラスの次に戦闘力の高い精鋭をね。」
「お…お待ちください!対戦中の外部からの干渉は認めるわけには…」
「知らねーよ」
「かっ」
ナイフが、切り裂く
『…!』
…もう、置いていかなければ。
懐かしさも、……親しみも。
すべて。
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