・ヴァリアー編・
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《私は雷と雨と霧のところに行く》
《じゃあ俺は嵐と晴と雲……
…?おいヴィルゴ、》
《何よ!急ぎなさいよ!》
《……雲って…》
《ん"?!》
《(…そういやこいつ、雲の奴の事嫌いなんだったなぁ…)
いや、…まさかあいつ、自分で解毒したのかな》
《はあ?!》
グラウンドを見下ろす。無残に倒れたポールは、間違いなくあいつが自分で倒した証拠だ
《…やるなぁ》
《…ふん、そのくらいじゃなきゃ許さないわ》
《お前そろそろ認めろよ》
《い、や!私は行くわよ!》
ヴィルゴは素早く去っていく。
俺も急いで嵐のところへ向かうと、そこには雲の奴とヴァリアー側の嵐の奴がいた
《おっ……おお、修羅場!》
物陰に隠れてその様子を伺う
「君……天才なんだって?」
―――…
屋上はXANXUSの一撃によって半壊状態だった
そこにはヴァリアー側の雷が解毒しているのを見つけ、そのリングを奪おうと立ちはだかる
「なぬっ?!貴様何者だ!」
《残念ながら…私は治癒能力しか持ってないのよね…アンタと戦う暇はないわ、大人しくそのリングを返しなさい》
「返せだと?ふざけるな!牛ガキと共にミンチにしてやる!」
《!》
「待ちな」
体を誰かに捕まれて、爆撃から逃れた
《…アンタ、嵐の…》
「アホ牛を頼んだぜ」
《!…わ、わかってるわよ!》
雷の、外れた人工呼吸器を付け直しに動く。少し楽になったようで、安堵した
その間に嵐はムカつく雷を倒し、私に向かってリングを投げた
《……子供はゆっくり寝てなさい》
解毒した雷を嵐に預けると、嵐は私をまじまじと見てくる
「お前は……」
《ご主人様が私ともう1人、蠍座を喚び出したの。他の守護者を助けに行ってくれって。》
「じゃあ月影は無事なんだな?!」
《……
…無事、じゃ、ないわ。
知ってるでしょ、私達を喚び出すにはご主人様に大きいリスクがかかるって。毒で疲労した体には、私達は負担でしかない》
「じゃ、じゃあお前の能力で月影を治せばいいんじゃねぇのか?」
《プラスマイナスゼロ、よ。
傷は治るけど体力、精神力が削られていくのだから。》
「………っ!」
《それよりアンタ、スコーピオンに解毒されたの?》
「…いや、それが雲雀が嵐のリングを弾いてくれてよ…」
《チッ!!スコーピオンは何やってんのよ…!
…残りは雨、晴、霧?》
「、ああ。俺も早く他の連中を助けてくるぜ!」
《雨は私が行く、アンタは霧のとこ行って!》
「おう!」
―――……
『……!!?』
「愛吏?!」
愛吏の体が痙攣するように震え始めた。
どうしたのか、どうしていいのかわからずに強く抱き締めた
『っ、……!』
「愛吏、もう使うな!」
『、で、も…っ…皆さん…が、ぁっ…』
「、僕が行くから!
だからもう………っ!」
『きょおっ…やさ…っ、…
わた…私…っ………』
「……!」
「………時間が無いからね、早く済ませよう」
「…俺もお前知ってるよ、エースくんだろ?」
「ちがう、一文字もあってないよ」
「…しし、変な奴……でも何だか一気に楽しくなってきちゃった」
《………》
…どうするべきかと思考を巡らせる。助けるか?それとも…
「何してんの。」
《おおっ!?》
突然雲の奴に名前を呼ばれ、びくりとした。俺に気付いた嵐の奴も俺を視界にいれる。
「……誰、お前?」
《えーっ、と、
…雲の奴!ガンバ!》
「さっさと行きなよ」
「させねぇ…よっ!」
ナイフが俺の元に飛んでくる。だけど俺は、そんなものにはびびらない。
硬いものに弾かれた音をたてて、ナイフが下に落ちた。
「は…?尻尾?」
《もっと強えー矢じゃねぇと、俺は刺せねぇよっ!》
殺気を気にせず、晴の元に全力を出して向かった
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