・ヴァリアー編・
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裏庭に移動すると、三脚のポールが立っていた
ディスプレイから音声が流れ、会話が聞こえてくる
【各フィールドに設けられたポールの頂上には、フィールドと同じ種類のリングが置いてあります】
【ん…?!リング…まさかまた奪い合えってのか…?】
【ってことはさー、俺達も戦えちゃうわけ?】
【どうぞご自由に】
【え!?】
【ただし、
できればの話ですが】
『!!』
手首に刺さる針の感触。
…あの小さな穴の正体は、これだったのか、と今気付いた
【只今守護者全員にリストバンドに内蔵されていた毒が注入されました】
『っ……!!』
地面に倒れる。その衝撃で、更に毒が回ってしまった。
体が小さい所為で毒の回りが早いリーチは、あまりにも不利だった。……そうだ、ランボくんを早く助けなければ。
【デスヒーターと呼ばれるこの毒は、瞬時に神経を麻痺させ、立つ事すら困難にします。
そして全身を貫く燃えるような痛みは徐々に増してゆき、30分で………………絶命します】
【ど、どーゆーことだよ!大空戦なのに何でみんながこんな目に!】
【大空であるボスの使命だからです。
晴、雷、嵐、雨、霧、雲すべてに染まりつつ、夜空と同等に全てを飲み込み、包容することが大空の使命。
守護者全員の命がボスの手に委ねられるこの戦い、それが大空戦なのです。】
【委ねるって、こんなの!】
【毒の進行を止める方法が1つだけあります。
それは、守護者のしているリストバンドに同種類のリングを差し込む事です。
リストバンドの凹みにリングを差し込めば、内蔵されたデスヒーターの解毒剤が投与される仕組みとなっています】
『っぅ……!』
霞む視界のなかに、目の前のポールを入れる
少し体を動かすだけでも、熱い。痛い。
でも、私は、大丈夫だ。
『……ッ天に掲げられし我の使いよ……我の下にッ、現し示せ…
――スコーピオン、ヴィルゴ…!』
二人の星座を喚び出すと、また体が重くなった
《はいご主人様っ!》
《大丈夫、じゃねぇな…、この上ですか?》
『っ…は…い』
スコーピオン、蠍座がポールを薙ぎ倒し、即座にリングを差し込んでくれた
解毒はされ始めたけれど、平行して体力が失われていく
『――スコーピオンとヴィルゴは、皆さんの解毒をお願いします』
《了解!》
《ご…ご主人、様…》
《行くぞヴィルゴ!》
《っ、うるっさいわね、わかってるわよ!》
飛んでいった2人を見送り、リストバンドを見る
綱吉さまはどこか苦戦しているようだった
『…大丈夫ですよ、綱吉さま』
だから安心して、XANXUSさんを………
『…………………どうか、救ってあげてください………』
―――私だって、加害者なのだ。
「愛吏っ!」
『!
恭弥さん?!』
どちらかが解毒したのだろうか、と思ったけれど
「自分で倒したよ」
さらりと言う恭弥さんに、呆気にとられて、それから小さく笑った
「痛むかい?」
『大丈夫、です…』
「…顔色が悪い」
『……まだ、大丈夫です。皆さんを解毒してからじゃないと――………っ!?』
―――体に、
違和感が生まれた。
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