・ヴァリアー編・
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『……………、…』
お祖父様をずっと治癒し続けていた為か、体に力が入らなくなってきた
崩れるようにお祖父様の元へ座り込むと、ヴィルゴ……乙女座が、もう限界だと言うように力を弱めた
『……弱めな…いで…ください…ヴィルゴ…』
《でももうご主人様がっ『大丈夫ですから!』、……》
また力を入れようとした時、
「愛吏!」
肩を掴まれて、力を放つ手を下げられた
『!…兄さま…、
……ディーノさん…!』
「お前ら!9代目と怪我人を!」
運ばれていくお祖父様を見送りながら、ディーノさんに縋る
『お祖父様っ…ディーノさん!お祖父様、お祖父様が…!』
「ああ…、門外顧問チームから連絡を受けた…。まさか…こんなことが……。
…愛吏、大丈夫だ…9代目は設備のいい病院に運ぶ。大丈夫、死なせない。」
『っ……!』
――泣いてなんかいられない。
唇を噛み締めて涙を堪えていると、ディーノさんが慣れた手つきで頭を撫でてくれた
「…………………さて、と、」
「帰るぞ」
「ぎゃっ」
『?!』
リボーンさんが綱吉さまに蹴を入れ、私は兄さまに担がれる
『な、まっ、兄さま?!降ろしてくださいぃい!』
「るっせ、お前力使い過ぎたんだろーが、早く帰って風呂入って寝るぞ。
犬、千種、クロームも!」
「うん、愛羅様」
「早くシャワー浴びたい…」
「俺腹減ったびょん」
『いえだから兄さま降ろしてくださいってば!見えちゃいます!見えちゃいますからぁぁあ!』
―――――……
翌朝、久しぶりに制服を着て兄さまと登校し、授業を受ける前に恭弥さんの元へ足を運んだ。
「…………」
『…………』
先程から、なんとなく、応接室には沈黙が流れたままだけれど。
「……愛吏」
『はい?』
デスクワークをしていた恭弥さんは立ち上がり、私の座るソファの前に立つ
『、…?』
「……好きだよ」
『…、…ッッッ?!』
ぼっ、と顔が熱くなるのがわかった。そんな、いきなりは、だって…!
「なんだか急に言いたくなってね…」
『う、うう…心臓に悪いです……』
「……、護るよ」
『……!、…恭弥、さん』
「何?」
『……私も…大好きです。だから…私にも、護らせてくださいね』
「どうかな、僕は強いからね」
『ふふ…そうですね、』
――そうだ、私も、強くなければ。
感情に流されてばかりじゃ駄目だ。
私、は、
護るもののために強くなければ。
(“最強”の称号は、ただの飾りじゃないのでしょう?)
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