・ヴァリアー編・
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『―…お…お祖父様……!
お祖父様ぁぁぁああああ!!!』
まだ終わったわけじゃない。
それでも、この人が“生”を諦めた瞬間が恐くて、必死に呼び掛け続ける
「――よくも9代目を!!!」
「『「!?」』」
XANXUS兄さまを振り向く。
…――兄さまは明らかに、殺意を向けていた
「9代目へのこの卑劣な仕打ちは実子であるXANXUSへの、そして、崇高なるボンゴレの精神に対する挑戦と受け取った!!」
「な!?」
「しらばっくれんな!
9代目の胸の焼き傷が動かぬ証拠だ!!ボス殺しの前には、リング争奪戦など無意味!!
俺はボスである我が父の為、そしてボンゴレの未来の為に
貴様を殺し、仇を討つ!!!」
『っ――――!!!
…………それがっ………
それが狙いだったんですか…!!!!!!』
「え…?!」
「リング争奪戦に勝ち次期ボスになったとしても!
揺りかごの一件を知る奴らがテメェの就任に反対し、これからも抵抗すると考えたお前は!
沢田を悪役に陥れ、弔い合戦で9代目の仇を討った者っつー立場で多くのファミリーから絶対的信頼を得ようとした!!!」
『本来10代目となるはずだった綱吉さまより強いと証明すれば、自分が真の正当後継者である事の証明ともなる……
そうなれば抵抗勢力が現われたとしても、難なく排除できる…!』
「ではXANXUSは、ボスとなるのと同時に、独裁体制をつくるために……!?」
「最初っから全部仕掛けられた罠だった!この雲の守護者の対決も沢田を誘き出す為のっ!
罠だったんだろうがクソ兄貴!!!」
「そ……
そんな事のために……!!」
「憶測での発言は慎んで下さい、愛羅様、愛吏様。
全ての発言は、我々が公式に記録しています」
『貴女達こそ』
「“黙れよ”」
「「…!!!」」
「…ふん、養子である兄妹に何ができる?
沢田綱吉に付くというならお前らも同族だぞ」
『…私達は、今のXANXUS兄さまを…………XANXUSさんを認めるわけには、いきません。
…例えそれがある種の過ちだとしても。』
「…?」
「つーわけで沢田、どーするよ?」
「………XANXUS
そのリングは…返してもらう…
お前に9代目の跡は、
――――継がせない!!!」
「―…ボンゴレの歴史に刻んでやる。XANXUSに楯突いた愚かなチビが1人いたとな」
「1人じゃないぜ!」
「!」
「10代目の意志は、俺達の意志だ!!!」
「個人的に」
「くるかガキ共!」
「いいねぇ」
「…反逆者共を根絶やせ」
それぞれに武器を構える面々を見て、XANXUSさんをきつく睨む
「お待ち下さい!
9代目の弔い合戦は「弔いだと?」
『…9代目は
亡くなってなんかいませんよ』
「っ…!も、…申し訳ありません…
しかし我々にはボンゴレリングの行方を見届ける義務があります」
「何言ってやがる、XANXUSの犬が!」
「口を慎んで下さい、我々は9代目の勅命を受けています。
我々の認証なくしては、リングの移動は認められません」
「よくも抜け抜けと!その死炎印は9代目に無理矢理押させたものだな!」
『…………』
「我々は勝利者が次期ボンゴレボスとなるこの戦いを、
――――大空のリング戦と、位置づけます。
即ち今まで行ってきた7つのリング争奪戦の最終戦です。いかがでしょうか?XANXUS様」
「―悪くねぇ」
「それでは明晩、並中にみなさんお集まりください」
「あーらら、モドキに執行猶予あげちゃったよ」
「ツナは修業で力を使い果たしてたんだ。グッドニュースだぞ」
「フッ、明日が喜劇の最終章だ。せいぜいあがけ」
XANXUSさんはリングの片割れを綱吉さまに飛ばすと、光を放ってから姿を消した
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