・ヴァリアー編・
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ランボくんのお見舞いや、京子さんやハルさんに会ってからの晩
綱吉さまは念の為にバジルさんと修業をしに並盛山へ。
残る私や兄さまは、獄寺さん達と雲の対決の応援に来ていた。(ちなみに対決が気になる犬さんと千種さんと凪さんも)
そして23時少し前。恭弥さんは、ふらりと現われた。
「君達……何の群れ?
ていうか愛吏と群れないでくれる」
『きょ、恭弥さん…』
「んだとてめー!」
「まーまー、えーと俺達は…」
『恭弥さんの応援に来たんですっ』
「…応援?」
『はいっ』
「……ふうん…だったら愛吏だけで良いのに」
『ああもう恭弥さんてば…』
これを本当に素で言うのだから、この人はある意味恐ろしい。
「なんだその物言いは!極限にプンスカだぞ!」
「まーまー、落ち着けって。俺達はぐーぜん通りかかっただけだから。気にすんな雲雀っ、なっ」
「…どーでもいーけど
お前の相手の登場だぞ」
「……そうか……あれを、
咬み殺せばいいんだ。」
そう言って昨日と同じ、瞳を光らせた恭弥さんは、
『…………(かっこいい、です……)』
…不謹慎にも、そう思ってしまいました。
――…
「これが雲の守護者バトルの戦闘フィールド、
クラウドグラウンドです」
チェルベッロさんに案内され、グラウンドへと来ると…グラウンドとは思えない程の設備が施されていた
…恭弥さん、グラウンドをこんな風にされて怒ってなければ良いんですけど……
「雲の守護者の使命とは、
何ものにも囚われる事なく独自の立場からファミリーを守護する孤高の浮雲。
故に最も過酷なフィールドを用意しました。四方は有刺鉄線で囲まれ、8門の自動砲台が30メートル以内の動く物体に反応し、攻撃します。
また、地中には重量感知識のトラップが無数に設置され、警報音の直後爆発します。」
『っ……』
「……愛吏」
『!』
XANXUS兄さまが、私を呼んだ。
昔とはもう違う、そんな声で。
「お前らはまだ何もわかってねぇ」
『っ、……?』
発せられた言葉の意味が分からないまま、XANXUS兄さまは高く笑った
…何もわかってない?何を…何を言っているの……?
『XANXUS兄さま…』
「――それでは始めます。
雲のリング、ゴーラ・モスカVS雲雀恭弥。
勝負開始!」
――モスカが動き、飛び、手から攻撃を繰り出すなかで――
破壊音が2回ばかり聞こえたかと思うと――…、モスカは爆発し、恭弥さんはつまらなそうにリングを合わせていた
「な……」
「え……」
『恭弥さ…』
「~♪やるねぇ…」
…兄さまの口笛が遠くに聞こえる気がする。
だって、そんな……
「これいらない」
『へ、ふぇ?!』
私の元に投げられた雲のリング。…確かにそれは、正式な雲のリングになって、いて。
「さあ、降りておいでよ。そこの座ってる君。
猿山のボス猿を咬み殺さないと、帰れないな」
「なぬ!」
「なぬじゃねーよ、タコ。それ以前にこの争奪戦、俺らの負け越しじゃん。
どーすんだよボースー」
「……………」
……XANXUS兄さまが、口角を、上げた。その瞬間、胸が嫌に騒いだ。
『……駄目…』
「…愛吏?」
よくわからないけれど、でも、
『…だ…駄目です…』
「おい愛吏…」
――このままじゃ、何かが…
「チェルベッロ」
「はいXANXUS様」
「この一部始終を忘れんな。俺は攻撃をしてねぇとな。」
『…っ…!』
耐えきれなくて、恭弥さんに制止を掛けようとした、その時
―――何かが、恭弥さんの足を、掠めた
『―――――ッ恭弥さん!!!』
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