・ヴァリアー編・
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23時。並中に行くと、綱吉さま達がもう着いていた。(ちなみに私は恭弥さんの家でお風呂を借りました)(服はさすがに自分で用意しましたけれど)
「愛吏…やっぱりスーツなんだね…」
『は、はい…、
スーツじゃないと、なんだかこう、やる気がでなくて…』
「な?やる気満々だろ?」
「それとはちょっと違うと思うよ愛羅……」
「――――――
始めてよろしいでしょうか」
私達を黙って見ていたチェルベッロの方達が、痺れを切らしたように静かに口を開いた。
『―…はい、大丈夫ですよ。』
23時に並中ということだけしか知らない私達は、チェルベッロさん(この呼び方で良いんでしょうか?)の説明を待つ。
「今回の夜空の試練のフィールドは、学校全体とします。
校舎内でも校舎外でも、校内からでなければ問題ありません。
尚、愛吏様の試練の相手となるのは――これです」
そう言ってチェルベッロさんが、ずっとそこに、喋らずに―…微動だにせずにいた人を指した
ただ1つ
『―――――……』
―――――――これ……?
そんな疑問を、残したまま。
――――……
これ、と言ってチェルベッロが布を剥いで現れたのは、
「……ロボット…?」
…人を型どったような、アンドロイド。
あんなもん愛吏の相手にならないだろうと思ったが、…どうやらやはり違うようだった
「え…?あ、あれ…ロボット…?」
沢田が隣で、小さく訝しげにそう言う。
「…チェルベッロ、説明、続けろ」
「はい。夜空の試練に制限時間はありません。ですが、愛吏様がこれを倒し、これが持つ時限爆弾を時間内に解除できなければ
両の観覧席が爆破されます」
「「「「「「「「?!?!」」」」」」」」
チェルベッロから愛吏に目を向けると、愛吏は声も出せないまま目を見開いていた
……あいつ…
――――何を見てる?
「チェルベッロ。
―…あのロボットの説明はねーのかよ」
「「………」」
2人は顔を見合わせてから、1人が観覧席に近づいてくる
「…あのロボットからは、
愛吏様に直接対する脳波が流れています。愛吏様に気付かれないように、微量にですが…愛吏様がこちらに到着した時点より、その脳波を流れさせていただきました。」
「試練は始まってねーだろ」
「お許しください。試練の為です」
「……、で、その脳波が、
愛吏にあれをロボットだと見せてないわけか」
「っ!?」
「…そうです。愛吏様はあれを、何か自分が恐れるものとして見ているでしょう」
「俺らの命掛けて、それに勝てるかどうかってことかよ」
「はい。夜空の使命とはそういうものです」
「………わかったような振りしやがる、」
愛吏が見ているもの。
それが何なのかは、俺にも、
――――…きっと愛吏にも、わからないだろう。
「それでは
―――夜空の試練、開始!」
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