・ヴァリアー編・
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――――……
『…………』
「……愛吏様?」
『…久しぶりの、並盛中です』
校門から、校舎全体を見上げる
…何日もここに来なかっただけなのに…、こんなにも懐かしくて、嬉しくて、苦しい。
応接室の窓を見ても、その部屋の中は暗かったけれど。
「…逢いたい?」
『はいっ、逢いたいです!』
「…そう…」
『、…?』
一瞬、凪さんの顔が曇った気がしたけれど……気のせい、でしょうか?
犬さんと千種さんが先に体育館に入った後、私も体育館に入ろうとする。
その時、凪さんが私の制服の裾を掴んで引き止めた
「愛吏様は…ちょっと待ってて」
『……?はい』
「…私自身で、頑張ってみる」
『!……はい。きっと大丈夫ですよ』
「…うん」
……凪さんはちゃんと、私の存在無しに綱吉さま達に認めてもらおうとしている。
それが嬉しくて、顔が綻んだ
「――――入れるわけねーだろ!こんなどこの馬の骨だかわかんねーよーな奴!」
『(……獄寺さんが吠えていらっしゃいますけど…)』
かくん、と体の力が抜ける。
…もう、良いでしょうか…?
「…やっぱり…まだ、駄目みたい…ごめんなさい、
愛吏様」
「「「「「!!!」」」」」
体育館も良いけれど…やっぱり応接室に行きたいな、なんて心の中で小さく思いながら、足を踏み入れた
『――――皆様――――
―――――お久しぶりです。』
「愛吏…!!!」
綱吉さまが駆け寄ってきて、両肩を捕まれる
「愛吏っ…、怪我は?!どこも、怪我してない?!大丈夫なの?!」
『はいっ!ただ監禁されてただけなので大丈夫ですよ!』
「それ大丈夫って言わないよ―――――!!!??」
ああ…綱吉さまのこれを聞くのも懐かしいです。
「月影!お前、10代目に心配かけさせやがって!」
「獄寺も心配してたぜ?勿論俺もな愛吏!久しぶり!」
「なあ!?何言ってんだバカ!!!」
『ありがとうございますっ、獄寺さん、山本さん』
「一体今まで何をしてたのだ?」
『凪……あ、えと…クロームさんの修業のお手伝いを』
「!そ、そーだ!霧の守護者が誰なのか気になって忘れてたけど…愛羅が言ってた!!!」
『クロームさんは、クロームさんですよ。骸さんじゃありません。』
「…!」
『綱吉さま、クロームさんの事…何か感じませんか?』
「!…う…うん、…なんとなく、だけど……
彼女じゃなきゃ…いけないのかもって」
「…ありがと」
凪さんがほっとして、三叉槍を握り締める
『ありがとうございます、綱吉さま』
「ざまーみろ!」
「……!」
『ですが、獄寺さんの様々な場合を考えた上での警戒心は、無くてはならないものです。私は良いと思いますよ。』
「!…る、るせっ…」
「「「(照れてる……)」」」
鳥の羽音が聞こえて、入り口を開ける。するとコロネロさんとファルコンが入ってきて、私の腕の中に降りた
「コロネロ!」
「師匠!もう京子と寝ている時間のはず…」
「だからおねむだぜ、コラ!
だがカエル乗せたチビの…正体がアルコバレーノかどうか、見極めねーとなんねーからな」
「やっぱり気になったんだな」
そう言って、マーモンさんを見やる
「フン、間抜け面下げた奴が増えたか。この戦いでもっと間抜け面をすることになるだろうがな」
「ししっ、愛吏が鍛えたらしいじゃん…ま、結果は見えてるけど」
『…ごめんなさい、マーモンさんベルさん、
負けるわけには、ならないんですよ。』
「「…………」」
「…………」
『……XANXUS兄さま』
「………後悔するぞ」
『いいえ、…しません』
たとえそんな時が来ても。
…私は後悔しない。
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