・ヴァリアー編・
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そんな事があったあの日から4日後。この4日間で、晴、雷、嵐、雨の対決が行われ
笹川対ルッスーリアの対決では、コロネロの修業のお陰で笹川はなんとかルッスーリアに勝ち、晴のリングを手にし。
雷のランボ対レヴィの対決では、危険になったランボを助けた沢田の大空のリングと助けられた側の雷のリングが取られた。
獄寺対ベルフェゴールの嵐の対決は、リングは奪われたものの獄寺が自分の命を取るという、一番の成長を見せた。
山本とスクアーロの雨の対決は…山本の勝利となったが、スクアーロが海洋生物に飲み込まれるなんて、嫌な終わり方だったが。
チェルベッロが言ったリング争奪戦の説明や、夜空の守護者の事を話した時は愛吏は別段気にしていないようだったが、
その日の対決の事を話す時は必ず泣きそうな顔で、ただ、
『…そう、ですか、』
そう、呟くように言うだけだった
…ヴァリアーが負けても、俺達が負けても、素直になんて喜べない立ち位置で。
互いに負傷は負っているが、
負けたからとモスカからの攻撃を受けたルッスーリアに、
重傷で病院に入院しているランボ。生死の状態がわからないスクアーロを思うと、愛吏はやるせないのだろう。
「………で…、」
『……今日が、霧の守護者の対決なんですね』
「クロームは。」
『幻術は使えるようになりましたよ。凪さん、幻術使いの素質があるんです。
一般の方がこの短期間で使えるようになったんですから、凄いと思いませんか?』
「……ああ…」
…お前のスパルタの所為でもあるだろうがな。
それは口に出さないでおいた。
「つーかクロームとあいつらは?」
『凪さんは恭弥さんを見に行く、って。犬さんと千種さんは駄菓子屋と、おつかいに行ってくれました』
「は?なんでクロームが……てかお前はいつ雲雀に連絡するんだよ」
『ゔ…だ、だって、連絡したら…逢いたくなっちゃうじゃないですか…
今は凪さんの修業を優先するべきですし…』
「…お前ほんと、そういうところは変わってねぇよな」
甘えない、妥協を許さない、癖。
『どういう意味ですか?!』
「で、いつ帰んだよ」
愛吏がクロームの修業を始めた日から、俺と愛吏は此処に泊まっている。
調理室が生きていたのでそこで愛吏が飯を作っているのは良い。いつもと変わらずうまい。
けど、さすがにこのボロ廃墟での生活はいろんな意味で辛いだろ。
『凪さんの修業が終わったので、帰ろうとは思ってるんですけど…3人を此処に残していくわけには行かないでしょう?』
………まさか、
『私達の家に住んで「却下」?!』
「…あのな、愛吏
クロームはまだ良いとして、犬と千種は男だろーが。
大体お前、それが雲雀に知れたらどーなると思ってんだ。あいつの家に女が住んでたら嫌だろ」
『!…い…嫌、です、けど…
じゃあどうすれば良いんですか?』
「簡単だろ、
近くの家買えば良いんだよ」
『……………ま…
また兄さまはそうやってすぐ手間を省くんですからぁーーっ!!!』
愛吏が呆れた顔で叫ぶ
「一番の最善策だろ、よし決まり」
それを軽く流して出口へと向かう。丁度、クロームとすれ違った
『凪さんお帰りなさいっ、!あっ、兄さま待ってください!どこに行くんですか!』
「家探し」
『本人達の意見は?!』
愛吏がそんな言葉を言っていた気がするが、なんとなく無視した
――…
『兄さまっ、……い…行っちゃいました……』
「…ふふ、(この2人を見てると…嬉しくなる)」
『?凪さん…?、はっ!
聞いてください凪さん、また兄さまがぁぁぁぁ………!』
「うん……」
半泣きで近寄ってきた愛吏様を抱き締めて、優越感に浸る
…雲の人には、やっぱり……負けたくない。…骸様にも。
ヴァリアーになんて、渡さない。だから、
「…愛吏様」
『、はい…?』
「私、頑張るね。」
『…!
はいっ、応援してますっ!』
花が咲くように笑ってくれる愛吏様を、もう一度抱き締めた
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