・ヴァリアー編・
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――――……
「クロームの修業ってのもあるけど……半分は愛吏の鍛練だろうな…」
何せ1ヶ月もの間あいつの体は水槽の中だったのだから、本来なら歩くだけでも難しい。
そこを走れてしまうのが愛吏なのだが、さすがにヴァリアー相手となると相応の戦闘力が必要になる。
1ヶ月、体も力も使っていなかった愛吏にヴァリアーを相手するのは…無理だ。
だから愛吏に任せたというのもある。(もう一つは面倒だったからだが)
屋根の上から気配を辿ってランボを捜していると、
沢田、獄寺、山本、笹川等の気配が集まるのを感じた為、そこに降り立つ
「「「「「!!!」」」」」
「よ」
「あ……愛羅っ!」
「おまっ…今まで何してやがった?!」
「久しぶりだな、愛羅!」
「心配していたのだぞ!」
「あー、あー、うるせぇうるせぇうるせぇ」
「…愛羅が戻ってきてるっつー事は、」
リボーンが嬉しそうに口角を上げる
「ああ…
愛吏は連れ戻した」
「「「「!」」」」
「ほ……ほんとに…?」
「嘘ついてどーすんだよ…」
「あいつ無事なのか?!」
「今は霧の守護者と修業中」
「ほんっとによかったぜ…!」
「おう!京子も喜ぶぞ!」
「よかった~!愛吏姉、帰ってきてくれたんだ!」
小さく泣き出したフゥ太の頭を撫でてやると、笑ってくれたので安心する。…こいつもずっと責任感じてたしな
「あれ…?霧の守護者と修業中って……愛羅は霧の守護者が誰なのか知ってるの?!」
「…あ、お前ら知らねーんだっけ」
そういや…そうか、と1人納得した時、
「!」
反射的に沢田達の前に立つ
高台に現われたのは、
「……よおレヴィ」
「!愛羅…お前、」
「そちらに付いたのかって?……悪ぃな、渡す気はねーの。」
「あっ……愛羅…し、知り合いなの?!」
「…そりゃあ俺と愛吏は本部の人間だからな…」
知ってますとも。ヴァリアー全体と仲良い関係ですとも。
「あーら懐かしい!愛羅じゃない!」
「日本に居たんだ、愛羅」
「ししっ…俺の姫、見当たんないんだけど?愛羅」
「…ぞろぞろと…
つーかベルフェゴール、愛吏がいつテメェの姫になったぶち殺すぞ」
どいつもこいつも人の妹を姫呼ばわりしやがって。
「げ、パース。お前シスコンパワー半端ないんだもん」
「誰がシスコンだ。誰が。」
「ゔお゙ぉい!!!
愛羅じゃねぇかぁ…まさかそんなカス共に付くとはなぁ!!!」
「うるせぇ。」
いや、音量的な意味で。
「よくも騙してくれたなぁカス共!」
「っ、で…出た――っ!」
「!」
「あんにゃろう…!」
「雨のリングを持つのはどいつだぁ?」
「俺だ」
「なんだぁ、てめーか。3秒だ、3秒でおろしてやる」
「………」
「……スクアーロ、あいつはどーしたよ…」
…居るのはわかってる。嫌味を込めてそう言うと、スクアーロを退けて出てきたのが
「出たな…まさかまた奴を見る日が来るとはな」
「…………久しぶりだな
XANXUS」
「……」
「ひっ…!」
後ろで沢田が腰を抜かし、尻餅をつく
「しっかりしろよ沢田…」
「だ、だって…愛羅…」
「愛羅」
…久しぶりに聞く、ドスの聞いた声。それでも怖いなんて感情は無い。
あれは、あいつは、
「…久しぶりだな、弟。
俺の妹はどうした?」
…血は繋がらないと言え、
俺達の、義兄なのだから。
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