・ヴァリアー編・
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「!あ…」
俺らが声を掛けるより早く、クロームは俺らの姿を捉えて駆け寄ってきた
「愛羅様と…愛吏様……?」
「『……』」
「(…そういえばレイとレンにも最初様で呼ばれたよな…)」
『(様なんて位の者じゃないからなんとかやめていただきましたけどね…)』
別にその呼び方が嫌なわけじゃない。ただ、こそばゆいというか、落ち着かないだけで。
最終的にレイとレンは日本の任侠映画(そんなものどこで見たのだろうか)に何故か感銘を受けたらしく、愛吏のことをお嬢と呼ぶようになっていた(さすがの愛吏もそこまでいったら訂正し辛かったらしい)(ちなみに俺のことを頭と呼ぶのは全力で止めさせた)
心のなかで、愛吏とそんな会話をする。そういや、あいつらはどうしてるのか。
『初めまして、月影愛吏と言います』
愛吏がいつもの笑顔で手を差し出す。クロームは、一気に顔を赤くして、おどおどしながらその手を握った
「あ…クローム…髑髏…です」
「…骸から聞いてるだろうけど、…愛羅。こいつの兄貴。」
『無表情で無愛想ですけど、優しいから安心ですよっ』
「俺はどこのペットだ」
「愛羅は黒猫みたいなもんら」
「よぉーし犬、表出ろ」
「キャンッ!!!」
俺と犬がそんなことをしてる間に、愛吏はクロームに様付けや敬語でなくて良いと説得している。が、
「骸様の…大事な人で、私の大事な人だから……」
…の一点張りで。
…骸の、ねぇ…
「………骸の大切だから、お前の大切になるわけじゃねぇだろが」
「!」
『兄さまっ……』
「お前はお前の意思を尊重しろよ…お前の命の恩人は骸であって、俺や愛吏じゃない。
俺らが骸の大切だからって、全部が全部お前の大切になるわけじゃねぇ。
…お前にとって俺らが大切なのかどうかは、これからお前が決めろ」
「……わかった……じゃあ…
愛吏様…」
『はい、なんですか?』
「…凪って…呼んでほしい…」
『凪、さん?』
「!……ありがとう」
そう言って、クロームは笑う
それを俺にも強要しなかったのは、やはり骸から聞いていたからだろう。
俺の、癖を。
『…ふふ、』
「…んだよ」
『いえ、兄さまが…兄さまらしいなぁと、思いまして』
「……は…」
『ふふ、気にしないでください!』
クロームの所に行き、修業を開始する愛吏
え?修業頼まれたのお前じゃないのか?知るか。
六道能力使える愛吏が居るんだから、任せる。
「…愛羅は何しに来たんだびょん…」
「んあ?俺の仕事もう終わったんじゃねぇの?」
「…本当、愛羅は変わらないよね」
「…千種それ貶してるだろ」
「うん」
「ああ…まあわかってたけど…
、!……どうした?」
震えた携帯を即座に取り、耳に当てる。着信は、家光だった。
【ヴァリアーが日本に上陸したらしい】
「……!」
【俺は守護者全員の安全の確認を兼ね、状況を伝えに行く。
敵の先行隊はレヴィ・ア・タン雷撃隊だ。】
「ランボか…わかった、すぐ捜す」
【ああ。…愛羅
愛吏は無事なのか?今どうしてる?】
「…一気に父親の声になりやがって…無事に決まってんだろ。ちゃんと復讐者から奪い戻した。
リングの事も全部言ったし、現状も全部言った。今はクロームの修業してる。…それに
夜空の守護者、喜んで引き受けるってよ。」
【……っ…!!!そうか…そうか!よかった…!ありがとう、恩に着る!愛吏!愛羅!】
「わかったから早く行け」
【はは、お前はクールだよなぁ。父さんに似て「ねぇよ。じゃあな」】
昔から父親をやってくれていたのは嬉しいが、俺は断じて家光に似たつもりはない。一切。絶対。
「愛吏!」
『はい!』
修業をしていた音が鳴り止み、疲労したクロームとけろっとしたままの愛吏がこちらを向く
…クローム、安心しろ。そいつの修業受けたら一般人でもすぐ幻術できるようになるから。
それほど高レベルなのだ。こいつは。
「ヴァリアーがもう来た!俺が行くからお前はクロームの修業続けてろ!」
『………!はいっ!凪さん、続けましょう!』
「!っ、はい!」
…クローム、頑張れ
急いで並盛のどこかに居る、ランボを捜しに黒曜を出た
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