・ヴァリアー編・
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―――……
「…………凪?」
「ええ。今はクローム髑髏と名乗っているそうですがね。」
「クローム髑髏…
…くろうむどくろ…?アナグラムで六道骸じゃねぇか」
「クフフ、かわいいですよね」
「死ねよ」
「クハッ!愛吏に似た顔で言われると…攻撃力がっ…!」
「死ねよ」
「声真似しないでください!」
「で?そいつが何だよ」
「…精神世界を散歩していたら、事故で瀕死の彼女に会いましてね…
特異な体をしていたので、失った内臓を僕の幻術で補い、その躰を借りているんです」
「……は?おい…どういう事だよそれ…
愛吏が居れば、お前は出て来れるだろうが」
「まったく、恋心をわかっていませんねぇ、愛羅は。
僕が出てる時に愛吏が居なかったら意味が無いじゃないですか。」
「…ああ………あっそ…」
「まあ、愛吏の体を使えるというのは魅力的で「殺す」クハァッ!!!」
「ま、まあ……そういう事です、日本に戻ったら、クロームの修業でもしてやってください」
「…まあ良いけど…、…んあ?
つーか、別にクローム使う必要ないんじゃねぇの?」
「クフフ……復讐者の牢獄は鉄壁ですからね。3人とも無事日本に渡れるとは思っていません。
言わば保険です。」
「ああ…結局脱獄はするんだ」
「ええ。」
「笑顔で脱獄宣言するのお前くらいだよ……」
「……ってわけだ」
『骸さんてば…』
「まあ、結局脱獄失敗したらしいけどな。」
『失敗したんですか?!』
「俺らの騒動に紛れて脱獄したけど、骸だけ囮になって水槽にぶち込まれやがった」
『そんな………』
「ああ、でもお前が入ってた水槽使われてるらしいからぶっちゃけ嬉しそうだったぞ」
『凄く複雑です』
「うん、だろうな。
ま…時間もねぇし、クロームんとこ行って来る」
『あ…私も行きます』
兄さまだけに任せるの、何だか不安ですし
「いいのかよ、沢田達に会わなくて…家光だって居るんだぞ?」
『…確かに報告する事も聞きたい事もありますけど…
…今は、クロームさんの方が優先ですっ』
「………クロームねぇ…」
『?』
「…………(果たして本当にクロームだけなのか………)」
―――――……
『いらっしゃいますかね…?』
とりあえず黒曜に来て、クロームを探す
…すると、やっぱり…
「あーーーっ!愛吏だびょん!!!」
『?!
け……犬さん!!!』
「愛吏!無事だったんらなー!」
『犬さんも無事だったんですね!』
「っ………!」
「はいそこ離れろー」
抱き合う2人を引き剥がし、千種に向き直る
「愛羅…久しぶり…」
「ああ、…日本まで来れたんだな」
「骸様のお陰だけどね…2人はどうしたの?」
「骸にクロームって奴の事頼まれて来たんだけど、居る?」
「ゲッ!愛羅、あいつの事なんかどーでも『犬さん?』…よくないびょん」
……なんだろうか、鎖煌に会ってから、愛吏が黒くなった気がする。
「中に居る」
「ん、愛吏、行くぞ」
『あ、はい!』
クロームねぇ…いやまぁ俺としては別にどうでもいいけど、
愛吏と関わるとなると……いろいろと不安はあるんだよなぁ……
まあ、骸が選んだという事はそこそこ信用できる奴なんだろうが
そこの価値観は、別だ。
犬と千種を先頭に、4人でクロームの元へと向かう。そういえば、此処も懐かしい。
「あ、愛羅…あん時は悪かった…びょん」
「んあ?ああ、いや別に気にしてねーけど…」
そういえば、どうして俺の弱点が合わせ鏡だとわかったんだろうか
まあ、今更聞くのも面倒だが。
上の階、骸と最初に会った部屋の隅っこに、そいつは座っていた
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