・ヴァリアー編・
御名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
+++日本+++
「お前が雲雀恭弥だな」
「…………………誰……」
「愛吏から聞いてねぇか?キャバッローネファミリー10代目、ディーノってんだ。」
「……愛吏……」
…愛吏。
愛吏…愛吏、愛吏……愛吏……
「……愛吏…」
1ヶ月前、…あの時見送ったまま、あの子は帰ってきていない
連絡もつかない、赤ん坊も手を上げたままの状態
この1ヶ月、イライラして手当たり次第に咬み殺しまくった。それでも、余計空しくなるだけだった。
愛吏なら、愛吏がいたら、きっとこんな感情無くなるのに。きっと
『ああ!駄目ですよ恭弥さん!そこまでしなくてももう充分です!
手、怪我してますし…もう…はい、これで大丈夫です。
この傷が治るまで、暴れちゃ駄目ですからね?』
――――きっと――………
…愛吏…無事なの?どこにいるの?何してるの?愛吏…
「恭弥、もう大丈夫だぜ」
「…何が……何がわかる……」
「愛吏なら、先日発見され、救出された。」
「!!!!!!」
その言葉に反応して、男の胸ぐらを掴んだ
「愛吏はどこにいる!!?愛吏っ…愛吏は!」
「無事だ。今は一応精密検査を受けてるらしい。
愛羅から伝えられたから確かだ。」
「……」
全身の力が抜けて、ようやく……1ヶ月ぶりに、安心する
この男に伝えられたのが、唯一の苛立ちだが。
「…本当に愛吏の事が好きなんだな」
「!……煩いよ。
大体…ディーノって…貴方だったんだ。いつもいつも愛吏に関わって…何なの?」
「いつもいつもって……愛吏、俺の話してたのか?」
「僕が聞いてるんだけど」
「いやー照れるなーっ!そうか…愛吏…
よしロマーリオ!やっぱ愛吏に逢いに「待ちなよ」あ」
「ボス…今は指輪と修業が先だろ」
「………指輪?…ああ…これ。
僕は指輪の話なんてどーでもいいよ。……貴方を咬み殺せれば」
「た…確かに問題児だな…
…ま、いいだろう。その方が話が早い。
強くなってもらうぜ、恭弥」
――――――……
『精密検査なんてしなくても大丈夫でしたのに……』
「表向きとしては仕方ねぇからな…
…てか何で携帯ショップ?」
『鎖煌に壊されました。仕事用とプライベート用2台とも』
「うわなにそれすげぇうぜぇ」
『仕事増やされました…早く綱吉さま達の所に行きたいのに…』
「…あいつ人をイラつかせるプロだよな絶対」
『…さすがに賛同します』
早々と携帯を2台購入し、兄さまが取ったタクシーの中で記憶していたアドレスを全て入れる
―…勿論、恭弥さんのアドレスは一番最初に。
『や、やっと終わりました…!』
「おー、よかったな……ほら、
着いたぞ」
……懐かしい、
1ヶ月が、とても長く感じた
………やっと…、帰って来れたんですね…
「まだ昼だから修業してんだろ……俺は寝……
………あ。」
『…?』
「…………………忘れてた」
ふい、と顔を逸らして、少し焦った様子の兄さま。…どうしたんでしょうか
「………骸のこと」
『………骸さん?!骸さんに何かあったんですか?!』
兄さまの両肩を掴んで問い詰める。私から顔を逸らしたまま、兄さまは小さく言う
「あいつってか……あいつら……
―――また、脱獄したんだよ」
………目の前が、色んな意味で…真っ暗になりました
「あ!愛吏?!おい!」
ふらりと立ち眩んだ私を、兄さまが支える
…ああ…今はこんなことしてる場合じゃありませんね…
兄さまの腕を掴んで引っ張り、1ヶ月ぶりの家のリビングに正座させる
『機内でそんな事言いましたっけ兄さま?』
「イッテマセン」
『忘れてたんですか?』
「ワスレテマシタ」
『なんでそんな重大なこと忘れちゃうんですかぁ!』
「仕方ねぇだろ覚えること沢山あったんだから!つかヴァリアーの方が重大だろ!」
『骸さん達の方が重大です』
「うわ真顔で即答した」
『で、骸さん達また脱獄したって…いつですか?!なんで兄さまが知ってるんですか?!』
「…お前捜してる時に、骸に会って…そん時頼まれた」
―――……
.