インターン編
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ついにヒーローインターン初日がやってきた。
コスチュームを持って新幹線で東京へ向かう。
事務所に着き、初日だからととりあえずインターホンを押した。
ガチャっと扉が開いて出てきたのは今回もステラさんだった。
「ステラさん。今日からお世話になります」
「ああ。悪いね、本当に。もっとやりたいことあっただろうに」
「いえ、大丈夫です。仕方ないですよ」
私の言葉に彼女は私の首元をじっと見つめる。
私の首元にはいつもと変わらない黒いチョーカーがある。
ステラさんはそれを忌々しく睨んでから私を中に招いた。
「あ、セレネだ」
「おー!セレネちゃんだ!」
「1年生なのにインターンですか?珍しいですね。インターン自体ヒカルとギフト以来じゃないです?」
「いや、アジャストさん会ってないだけで2、3人は来てますよ。本採用に至ってないだけで」
「あれ?そうなの?初耳だわ」
「忙しかったから無理もないですよ」
オフィスにはヒカルさんにメイさん、アジャストさん、そして前回はあまりお話をしなかったアンロックさんがいた。
「お前ら、先に言っておくが、セレネはここに入ることが決まっている身だ。だから、変に隠し事したり、猫被らなくていいからな」
「!やっぱり、この子がそうなんですね。ステラさんが引き取った子」
「名前聞いた時からそうじゃないかとは思ってましたが、もう色々知ってるんですか?」
「ああ。全部知ってる。まだ雄英生だが、もう1人のサイドキックとして扱って構わない」
「……こんなところに来て、可哀想に」
「こら、アンロック!」
「……大丈夫です。精一杯国のために頑張ります。これから末長くお世話になります。よろしくお願い致します」
心配そうにこちらを見る先輩たちにしっかりと頭を下げた。
「……そんな堅苦しくなるなって!ここに入ることが決まったならもう仲間だ、仲間」
「大変なこといっぱいだけど、一緒に頑張ろー!」
「……はい」
「辛くなったらここでなら好きに吐き出しな。俺も、最初は辛かったからさ」
「ヒカルくん、一丁前にアドバイスしてるね〜」
「初めて後輩ができるから嬉しいんだろ」
「う、嬉しくて悪いですか!」
「あはは、可愛い〜」
「……みなさん、ありがとうございます」
先輩たちは私を取り囲んで声をかけてくれる。
ここはとても温かい事務所だ。
その事実にじんわりと心が暖かくなった。