インターン編
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そして、数日後。
職員会議を終え、相澤先生からHRにて伝えられた1年生のインターンの実施に関しては校長ならびに他の先生よりまだやめておけという話になったという。
ただ、今の保護下方針では強いヒーローは育たないという意見もあり、インターン受け入れの実績が多い事務所に限り1年生の実施を許可するというという結論に至った。
そして、週末の夕方。
共有スペースではあのオールマイトの元サイドキック サー・ナイトアイの事務所にインターンに行くことになった緑谷を中心に盛り上がっていた。
サー・ナイトアイ。
ステラさんから話を聞いたことがある。
ステラさんと同じ予知の個性持ち。
ただ、発動条件などは色々と違うらしい。
みんなで話しているところに相澤先生がスッと姿を現した。
要件は私と常闇らしい。
「常闇、天野。お前たち2人にインターンへの誘いが来てる。天野は職場体験先でもあったステラさんから、常闇は九州で活動するホークスからだ。どうする?常闇、天野」
「ホークス!?」
「ヒーローランキング3位の!?すげぇ!」
「奏ちゃんも直々に指名入るなんて!すごい!」
「ステラ事務所のサイドキックもかなりヒーローランキング上位多いもんな。2人ともすげぇ……」
「……」
実は先日ステラさんからインターンの誘いの連絡が行くと連絡ももらっていた。
上からの連絡で、早く現場慣れをさせるようにと通達が来たらしい。
ステラさんは他にやりたいことあるだろうに、ごめんねと心底申し訳なさそうに私に謝った。
これはもう拒否権はないということだ。
それに、ステラさんを困らせるのも本意ではない。
「謹んで受諾を」
「……私も受けます」
「わかった。あとでインターン手続き用の書類を渡す。それぞれ行く日が決まったら教えろ。公欠扱いにしておく」
「分かりました」
相澤先生は切島は天食先輩が、麗日と梅雨ちゃんは波動先輩が呼んでいたことを告げると寮を出て行った。
3人はそれぞれ居ても立っても居られないと各々先輩に会いに寮を出て行った。
(インターンか……)
以前の職場体験とは違う。
あの事務所の実情は知っているからこそ、緊張する。
私は上手くやれるだろうか。
「……不安なのか?」
「!いや、まあ……ちょっとね……」
壁際にいたはずの轟が声をかけてくる。
流石に内情を話すわけにはいかずに言葉を濁した。
「……天野ならきっとできる。頑張れ」
「!……ありがとう。轟も仮免補習頑張って……」
「ああ、すぐ追いつく」
轟の微笑みと激励に心臓がうるさくなる。
何故うるさくなるのか分からないが、なんとか返事をして自分の部屋に駆け込んだ。
部屋に行った後も心臓がうるさい。
(うるさい……うるさい……。静まって……)
自分の気持ちを押さえ込むように心の中でそう思っていても中々心臓は静まってくれなかった。