仮免許試験編
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最初はグループで行動していたが、皆と別れて私と轟、梅雨ちゃんは水場の方へやってきた。
「助けて!」という声と共に梅雨ちゃんが要救助者を見つける。
「あたしが行くわ!」
「いや、あの距離なら私がいける。梅雨ちゃんはここから見えないもう少し奥の方まで探してくれる?」
「!分かったわ!」
そうして、梅雨ちゃんは水に飛び込む。
私はヒカルさん直伝の光の足場を作って早々に救助者の所に向かう。
「お待たせしました!もう大丈夫ですよ」
「あ、ありがとう……」
「出血はなし……。寒いですよね。気休めですが、これで少しは暖かいと思います」
重力操作で無重力にしてから水場から要救助者である男性を引き上げ、陸地の方に連れて行く。
そうして今唯一使える混合技、小さな温風を吹かせる。
「あったかい……」
「見た感じ出血などは無さそうですがどこか痛いところはありますか?」
「いや、大丈夫。ただ、溺れかけたから体力が……」
「分かりました。そしたら、このまま避難所に向かいます。高いところは怖くないですか?」
「だ、大丈夫です」
「分かりました。そしたら、飛ぶので可能な限りしっかり捕まってもらってもいいですか?もちろん落としたりしないようにちゃんと私も支えますが念のためです」
「は、はい」
「ありがとうございます。轟!私はこのまま救護所に向かうから梅雨ちゃんのサポートお願い!」
「分かった!」
そして、私は救助者を救護所にサッと預けて蜻蛉返りした。
再度水辺に着くと同時にドンと大きい音が響く。
音のした方を見てみるとそこにいたのはプロヒーロー、ギャングオルカだった。
それと共にアナウンスが流れた。
「ヴィランが姿を現し、追撃を開始。現場のヒーロー候補生は敵を制圧しつつ、救助を続行してください」
どうやら、救助だけではなくヴィランの相手もしなければならないらしい。
かといってここのゾーンもまだ要救助者がたくさんいる。
水辺から早々に救助できるのは水の中で自由に動ける梅雨ちゃん。
そして水辺でも自由に足場を作れる私くらいだろう。
逆に轟の氷結は場合によっては要救助者諸共氷付けにしかねない。
なら、この場にいるよりギャングオルカの足止めに向かった方が戦力としてちょうどいいはずだ。
「轟はヴィランの制圧に行って!私と梅雨ちゃんは引き続きここら辺の要救助者の救助をする」
「ああ、分かった!」
「気をつけてね!」
そうして轟はいつも通りあの氷の高速移動でこの場を後にした。
「頑張りましょう。奏ちゃん!」
「うん。よろしくね、梅雨ちゃん」
そうして2人での共同救助活動が始まった。