仮免許試験編
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A組はなんとか全員一次試験を通過し、二次試験へと進んでいた。
モニターに映るのは先程のフィールドが次々と爆破されていく様子。
次の試験はこの被災現場で、バイスタンダーとして救助演習を行うこと。
傷病者は要救助者のプロ、Help・us・company 略して、HUCフックの皆さんが担当する。
救助活動をポイントで採点しており、演習終了時に基準値を超えていれば合格という試験だ。
10分後には試験を始めるとアナウンスした目良さん。
それに各々が好きな時間を過ごし始める。
緑谷は上鳴と峰田に詰められ、爆豪の元には士傑高校の人がやってきた。
どうやら、士傑の生徒が何か爆豪に言ったらしい。
「雄英とはいい関係を築き上げていきたい。すまなかったね」
毛がたくさん生えた人が爆豪に謝罪をしてこの場を後にする。
その様子を見た轟が一緒についてきていた夜嵐を呼び止めた。
「おい、坊主のやつ。俺、なんかしたか?」
「ほほう?いやぁ、申し訳ないっスけど。エンデヴァーの息子さん。俺はあんたらが嫌いだ。あの時よりいくらか雰囲気変わったみたいっスけど、あんたの目はエンデヴァーと同じっス」
「「!!」」
嫌悪感を隠そうともせず、それだけ言って夜嵐はこの場を後にした。
エンデヴァーの息子。
それだけで彼は轟を嫌っているのだろうか?
でも、彼は轟に会ったことがあるような口ぶりをしていた。
対して轟は彼のことを覚えていないという。
何か食い違っているのだろうか?
でも、2人とも良くも悪くも一度見たら忘れなさそうな見た目をしている。
会ったことがある口ぶりをしていた夜嵐に聞くのがいいのだろうがとても聞ける雰囲気ではない。
父親が嫌いだから息子も嫌い。
目が父親と同じ。
その言葉に私も少なからずビクッと肩が跳ねた。
私も同じように見えるだろうか……。
あの人たちと同じ目に見えるだろうか……。
そう思ってブンブンと振り払うように頭を振った。
それと同時にジリリリリとけたたましいベルが鳴る。
そして目良さんが今回の演習のシナリオを読み上げた。
「ヴィランにより大規模テロが発生。規模は○○市全域。建物倒壊により、傷病者多数。道路の損壊が激しく、救急先着隊の到着に著しい遅れ。到着するまでの救助活動はその場にいるヒーローたちが指揮を執り行う。1人でも多くの命を救い出すこと。それでは……スタート!!」
こうして二次試験が幕を開けた。