仮免許試験編
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高速道路近くの住宅地に到着すると同時に1分の時間が終わり、試験が始まった。
恐らく、他の学校も緑谷が考えたように学校単位でチームアップを組んでいる。
1人の私が焦って狩りに行くのは自殺行為だ。
それに恐らく、他の学校は個性や戦闘スタイルが割れている私たち雄英生を積極的に狙ってくるだろう。
なら、自分から仕掛けず、仕掛けてきたやつらを返り討ちにする方が都合がいい。
住宅地の中央で誰かが来るのを待っているとドタドタと足音が聞こえる。
「いたぞー!雄英だ!」
「1人だぞ!ラッキー!」
「体育祭3位の天野さんだよね?1人行動なんて大した自信だね!」
「余裕ありまくりって感じ?」
「姿を消されると面倒だ!囲め!」
「まずは1人目だ!」
予想通り私の周りには一斉に人が集まった。
恐らく100人いっているのではないだろうか?
でもまあ、好都合だ。
「なっ!空に逃げたぞ!」
「今だ!当てろ!」
重力操作で宙に浮かんだ私目掛けてボールが一斉に投げられる。
そして、次の瞬間。
「光の鎖 !」
私から放たれた光の鎖がボールを弾き飛ばし、そのまま相手全員を拘束する。
「なっ!鎖だと!」
「動けない!」
「こんなの体育祭では無かったはず!」
光の鎖は相手の拘束を目的とした技だ。
光のエネルギーを鎖状にし、放ち、相手を拘束する。
拘束までは私のコントロール下にあるが、拘束後は鎖は個体として独立しており、拘束している間は制御する必要がない。
解除するには再度触れなければならない。
エクトプラズムと他のクラスメイトに相手をしてもらい、50〜60人は拘束経験があるが100人はやったことがなかったため、挑戦だったができたようで安心だ。
次に竜巻を起こしてボールを巻き上げる。
「なっ!ボールが!」
「くそっ!」
そして、個性を解除して雨のように降り注がせた。
次々とポインターを撃ち抜いていくボール。
弾丸のようなボールは少し痛いだろうが仕方ないだろう。
そして、あっという間に赤い光の海が出来上がった。
ボールはランダムに降り注いだため、なんとか難を逃れた人も数人いる。
「ちゃんと、後処理しなくちゃね」
みんなが戦いやすいように雄英の敵は1人でも少ない方がいいだろう。
地面に降り、透明になり、人々の間を縫って次々とボールを当てていく。
「え、なんで光って……!」
「嘘!どうして!」
「くそっ!せっかく生き残ったのに……!」
先程の出来事で私から目を離してしまったのか、私が透明化したことに気が付かず、周りからは困惑の声が上がっていく。
この場は軽いパニック状態だ。
最後の1人のターゲットを光らせ、透明化を解除した。
「なっ!いつの間にそんなところに!」
「くそっ!この野郎……!」
「……はぁ……、対戦ありがとうございました」
『うおっ!?開始わずか7分程で早速1人目の通過者!!脱落者、105名!!1人で105名脱落させて通過した!! 』
目良さんのアナウンスの声に105人もいたのか人数に驚きながらも鎖に触れ、個性を解除した。
『通過者ハ控エ室ヘ移動シテクダサイ。ハヨ 』
それと同時にターゲットが青く光り、電子的な声が聞こえる。
どうやら合格者として認められたらしい。
控え室にその途中、もう片方の住宅地の方にも大きな竜巻が起きていた。
そしてその数秒後、120人を脱落させた第二の通過者が現れたとのアナウンスが入る。
恐らく、あの竜巻の主だろうと思いながら控え室へと向かった。