雄英体育祭編
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第二種目は騎馬戦。
予選通過人数は42人。
それぞれが順位につきptが与えられる。
4人で騎馬を作り、合計ptのはちまきを騎手がつける。
そのはちまきを奪い合うという種目だ。
騎馬が崩れたりしてもアウトにはならない。
ただはちまきを落とした場合、そのポイントは一時的にどのチームのポイントでもなくなり、拾い上げたチームのポイントになるという。
(2位の私は205ptか……)
1位の緑谷は10,000,000ptという破格のptを割り振られた。
つまり緑谷のはちまきを取れば誰でも1発逆転が可能ということだ。
ミッドナイトの合図で15分のチーム決めの時間が始まった。
(さて、誰と組むか……)
グループを組んでの連携。
私の少し苦手な分野だ。
少し悩んでいると「あの……奏ちゃん」と声が聞こえてきた。
振り向いてみるとそこには麗日と緑谷がいた。
「麗日……」
「!私のこと覚えていてくれたんだ!」
「?クラスメイトでしょ?覚えているのは普通じゃない?」
「!そっか!良かった…。それで、もし良かったら、一緒にチーム組まへん?奏ちゃんが良ければやけど、どうかな……?」
「……いいの?」
「!うん!勿論!ね、デクくん!」
「うん…!天野さんがチームを組んでくれたら心強いよ…!」
私の言葉に麗日と緑谷の顔がパァッと明るくなる。
「……私も、誰と組むか悩んでたから誘ってくれて助かる。……ありがとう」
「がんばろうね!奏ちゃん!」
「……うん」
『さァ上げてけ鬨の声!血で血を洗う雄英の合戦が今!! 狼煙を上げる!!』
15分のチーム決め後、12組の騎馬が出来上がった。
「麗日さん!」
「はい!」
「常闇くん!」
「……ああ」
「天野さん!」
「うん」
「よろしく!」
先頭は常闇、左後方は麗日、そして右後方は私。
騎手は緑谷だ。
緑谷チーム
麗日 135pt
常闇 180pt
天野 205pt
緑谷 10,000,000pt
10,000,520pt
『START!』
プレゼント・マイクの開始の声に2組の騎馬が早速緑谷チームに向かう。
予選1位の緑谷がいる限り、この騎馬は真っ先に狙われる騎馬だ。
なにせ、この騎馬のはちまきを奪えれば次の種目への出場は確実だ。
緑谷は下手に勝負せず、逃げ切りを考えている。
回避の指示を出す緑谷に従い、逃げようと準備をするがB組の騎馬から個性が発動し、地面が沼のように沈んでいく。
「天野さん!」
「分かってる。いくよ」
両足に風を発生させる。
麗日の無重力と私の重力操作で全ての全員の重量が大幅に軽減されているため機動力を確保しつつ飛べるはずだ。
予想通り騎馬は形を崩さずに空に舞い上がった。
「飛んだ!?」
「天野の個性か!!追え!!」
空を飛ぶ私たちに耳郎がジャックを飛ばすがそれは常闇が防ぐ。
その他の騎馬は追いつく手段がないのかこちらを見送った。
「奏ちゃん凄い…!」
「流石だよ!天野さん!やっぱり天野さんの個性は汎用性が高い!」
「……ありがとう。立ち尽くしていた私に声をかけてくれたんだから可能な限り力になるよ」