寮生活編
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定魔法使いの約束以外の夢小説は一括で変更可能です。
魔法使いの約束は魔法使いの約束の名前変換場所からどうぞ。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
1棟1クラス。
右が女子寮、左が男子寮となっており、1階の共同スペースのエレベーターからそれぞれ向かえる作りになっている。
共同スペースには広々とした空間に大きなソファーとテレビが備え付けられてある。
ガラス張りの窓からは中庭も見える。
自然光も入ってきてとてもいい空間だ。
他に食堂や風呂、洗濯などもここで済ませることが出来るようになっているらしい。
部屋は2階から。
1フロアに男女各4部屋の5階建て。
1人1部屋与えられ、更にはエアコン、トイレ、冷蔵庫、クローゼット付きの贅沢空間。
更にはベランダまでもある。
明らかに寮の範疇を超えている。
マンションの1室でもおかしくない作りに驚いた。
部屋割りは先生たちが振り分けたらしく各自自身の部屋を確認する。
私の部屋は3階。
耳郎と同じフロアだ。
それぞれ端の角部屋。
壁が薄いかどうかは不明だが、2部屋も空いていればよくマンションが近所トラブルであるという隣の壁から隣人の音が聞こえてくるなんてことも無さそうだ。
今日は各自部屋作りを進めるようにと告げて相澤先生とは寮を出て行った。
今後の動きに関しては明日詳しく説明してくれるそうだ。
皆とエレベーターに乗り込み、各々あてがわれた部屋へと向かう。
私も同フロアで耳郎と別れ、自分の部屋へと足を踏み入れた。
とりあえず、制服のままだと少し動きにくいため、体操服に着替え、腕まくりをする。
目の前には数個の段ボール。
今日中に終わらせないとと思いながら、カッターで荷物の封を開けた。
部屋の片付けが終わり、少し落ち着こうとベランダに出て空を見ているとコンコンと部屋がノックされる。
窓を閉めてドアを開ければそこには梅雨ちゃんを除く女子全員がいた。
「奏ちゃん!部屋できた?」
「うん。さっき終わったところ」
「じゃあ、一緒に下行こう!」
「?どうして?」
「さっきね、お互いの部屋も気になるけど男子側の部屋も気になるよねってなって皆でお披露目会をしようって話になったんだよ!だから一緒に行こう!」
「……わかった。行こう」
正直今日は部屋作りに疲れて、眠いため早く寝たかったのだが、楽しみに水を差すのも悪いと思って皆について行った。
共同スペースには男子がほぼ全員揃っており、女子に流され、あれよあれよとお披露目大会が始まった。
まずは男子寮の2階から。
このフロアには緑谷、常闇、青山、峰田の部屋がある。
緑谷はオールマイトだらけの部屋。
常闇は暗闇に包まれた黒魔術的のような部屋。
青山は眩しすぎる部屋。
峰田の部屋は少し危険な感じがしたため辞退した。
男子寮3階は尾白、飯田、上鳴、口田の部屋がある。
尾白の部屋はシンプル。
飯田の部屋は本と眼鏡のスペアがずらりと並んでいた。
「ねえねえ!奏ちゃん眼鏡かけてみてよ!」
「え、いいけど……。飯田、借りていい?」
「ああ。構わない」
麗日に進められて眼鏡をかけてみる。
度が入っているからかいつもと違う視界に数回瞬きをして慣れさせようとしたがうまく行かなかった。
「天野、眼鏡も似合うねー!」
「そう?」
「ええ!知的に見えますわ!」
そういいながら飯田の部屋では眼鏡の掛け合いっこまで始まった。
上鳴の部屋はダーツボードやバスケットボールなど小物がいっぱい。
口田の部屋は兎を飼っているのかゲージや餌場もある。
兎は初めて見るが撫でるとふわふわで可愛い。
ピョンと膝に乗られてそのまま抱いてみればクンクンとほっぺに鼻が当たって少しくすぐったかった。
そして、部屋を見るだけのはずが何故かどんどん競うようになっていき、何故か女子も含めた誰がクラス1のインテリアセンスを持つ者……部屋王を決める戦いが始まった。