寮生活編
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雄英敷地内、校舎から徒歩5分。
築3日の学生寮。
ハイツ アライアンス。
ここが今日から新たな私たちの家だ。
1-Aと書かれた立派な建物。
階数は5階建くらいだろうか?
「とりあえず1年A組。無事にまた集まれて何よりだ」
「みんな入寮の許可降りたんだな」
「奏ちゃん、大丈夫だった?」
「怪我のことか入寮許可のことかは分からないけど、どっちも大丈夫だったよ」
「無事集まれたのは先生もよ。会見を見た時は、いなくなってしまうのかと思って悲しかったの」
「うん」
「俺もびっくりさ。まあ、いろいろあんだろうよ」
雑談を締めくくり、注目を集めるように相澤先生が手を叩いた。
「これから寮について軽く説明するが、その前に一つ。当面は合宿で取る予定だった仮免取得に向けて動いていく」
そういえば、合宿の本来の目的はそこだった。
結局のところヴィランの襲撃があって合宿は不完全燃焼で終わってしまったし、その後もオールマイトの引退などがあり、すっかり頭から抜けていた。
他のクラスメイトもそうなのか、忘れていたという声がちらほら聞こえる。
そして、大事なのはここからだと言うように相澤先生は目を鋭くして言葉を続けた。
「切島、八百万、轟、緑谷、飯田。この5人はあの晩、あの場所へ、爆豪と天野の救出に赴いた」
「ケロ……」
梅雨ちゃんの弱々しい声が聞こえる。
他の人たちは皆、驚くことなく、相澤先生の話を聞いていた。
どうやら皆知っていたようだ。
「その様子だと行く素振りは皆も把握していたわけだ。色々棚上げした上で言わせて貰うよ。オールマイトの引退がなけりゃ俺は……爆豪、天野以外全員除籍処分にしてる」
相澤先生の言葉に皆がビクッと反応したのが分かる。
除籍処分。
生徒たちが恐れる最悪の処分だ。
「行った5人は勿論、把握しながら止められなかった13人も。理由はどうあれ、俺たちの信頼を裏切ったことには変わりない。正規の手続きを踏み、正規の活躍をして、信頼を取り戻してくれるとありがたい。以上!さあ、中に入るぞ。元気に行こー」
相澤先生は話を切り上げると、背を向け、寮の方に歩いて行くが生徒たちは皆落ち込んでおり、とても元気にとはいけない空気だった。
どう声をかけたら良いか分からずにいると爆豪が上鳴を茂みに連れて行った。
バチバチバチッと数秒の放電後、気の抜けた顔の上鳴が出てきた。
その顔を見て重い空気が和らぎ、数名の顔に笑顔が戻った。
そこから笑顔が伝染し、皆の顔に明るさが戻った。
その姿に安心しながらようやく私たちは寮内に足を進めた。