雄英体育祭編
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スタートの声の直後、前からは困惑した声が聞こえてくる。
自身を少しでも風の恩恵を受けやすいふように開始直後自身を無重力化して空に浮かぶ。
そして手から風を放出して一気に前に出る。
途中下を見てみれば道が氷結しており、足止めを食らっている生徒が多数いた。
恐らく轟の仕業だろう。
あの狭いスタートゲートは最初の関門だと予想していたがその予想は当たっていたようだ。
前に出てみると同じく轟の氷を避けた生徒が進んでいた。
少しすると巨大なロボットが行く手を阻む。
一般入試の際に見た仮想ヴィランだ。
『さぁ!いきなり障害物だ!まずは手始め……第一関門!ロボ・インフェルノ!』
道を塞ぐようにかなりの数が配置されている。
前にいる轟は大地に手をつけ、またもや氷結を繰り出し、ロボットの下を走っていった。
私もグズグズはしていられない。
ロボットの上に降り立ち足に重力を増幅させる。
そして思いっきりロボットを蹴って再度空へ飛び上がった。
増幅させた重力を受けたロボットは潰れ、その衝動で爆発する。
爆発と爆風は後ろの生徒への妨害となっているとこだろう。
『1-A 天野!ロボ・インフェルノがまさかの潰れた!木っ端微塵に破壊するとは思わなかったぜ!』
上空から見えた後ろの生徒たちが唖然としてこちらを見ているのを横目に自身を再度無重力にし、風の力で先を行く轟、そして爆豪たちを追いかける。
続いての障害物は断崖絶壁に様々な箇所に設置されたロープ。
所謂綱渡りである。
(まあ、空を行く私には関係ないけど)
下では轟がロープを凍らせて綱を渡っている。
少し前には同じく空中を行く爆豪の姿があった。
後ろを見てみれば断崖絶壁の綱渡りに皆困っているようだ。
そうこうしている間に第3関門に到着した。
第3関門は地雷原。
地の方には多数の地雷が張り巡らされている。
轟は個性を使うことなく、地雷を避けつつ前に進んでいるようだが最前線の争いか爆豪と取っ組み合いをしていた。
風力を上げ、2人の横をそのまま通り過ぎようと力を入れようとしたその瞬間、激しい爆発が後方で起こった。
凄まじい爆風によってこのままでは飛ばされてコースアウトをしてしまう可能性もあるため、念のため無重力を解除し、落下防止と風を逸らすため自身を包むように風のバリアを貼る。
バリアを貼り終えると同時に予想通りに爆風が起こり、それと同時に何かが急上昇していく。
釣られて見ると緑谷が爆風と共に空を飛んでいた。
どうやらあの爆風は緑谷が故意に起こしたものらしい。
幸い私より高度が高いためぶつかるということは無さそうだ。
爆風が収まり、再度自身を無重力にし、風の力を使って3人を追う。
すると緑谷が持っていたプレートを振りかぶった。
地面に叩きつけると瞬時に理解した私は再度風のバリアを展開。
それと同時に再度爆発が起き爆風が発生する。
咄嗟の判断で無重力は途中からしか解除できなかったため少し後ろに下がってしまった。
しかし、大した足止めでは無かったため不意打ちでもろに食らった轟と爆豪の2人を置き去りに再度風を発動させ、緑谷を追いかける。
発動している風は少しながら妨害にもなっているだろう。
「っ、天野か」
「あのクソ女ァ!」
私を呼ぶ2人の声が聞こえるが特に反応はせずにひたすらに緑谷を追いかけた。
最終的に追い抜くことは叶わず、結果、私は2位という順位で予選を終えた。