林間合宿編
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まずは火元が分からなければ意味がない。
風で上に上がれば青い炎に囲まれた森が見えた。
空から行くのはどんな敵がいるか分からない以上避けたほうがいいだろう。
(知らないうちに撃ち落とされて負傷なんてことになりかねない)
方角だけ確認して火元に向かって走り出した。
しばらくするとガスが晴れ、火元が見えてくる。
可能な限り中心へ……と思うもヴィランと鉢合わせして戦闘になってはいけない。
気配を探りながら慎重に歩を進める。
かなり奥に入ったため一旦ここで大丈夫だろうと判断して水の個性をMAXで集める。
大量の水を圧縮して保須事件の時にやった消火の時のように木に当たらないように慎重に、かつ素早く空に打ち上げた。
ある程度の高度まで行くと水は弾けて圧縮された水が広範囲に雨のように降り注ぐ。
これを範囲を変えて数発打てば粗方炎は収まるだろう。
更に奥に進んでいく間今回の襲撃の目的を考えていた。
合宿中の襲撃。
USJ事件はオールマイトの殺害が目的だったらしいが今回、オールマイトはこの合宿にいない。
伏せられていた合宿所の場所を知っていたのならプロヒーローは最小限ということも、オールマイトがいないことも把握済みだろう。
先生やプロヒーロー目当てだったとしても合宿中の襲撃でなくても良いはずだ。
だとすれば、敵側の狙いは私たち生徒である可能性が高い。
万全の設備で守られた学校からセキュリティが緩くなる絶好の機会がこの合宿だ。
更に特訓中などではなく肝試し中、要は生徒が小分けになった瞬間で襲撃を行った。
これも作戦の一つなんじゃないかと思う。
そんなことを思っているとマンダレイより生徒全員の戦闘許可を告げるテレパスが入った。
そして再度テレパスが入る。
『敵の狙いの一つ判明! 生徒のかっちゃん!そして天野!』
(!爆豪と私……!)
私が狙いということはこの状況は非常に不味い。
早急に施設に戻らなければ。
爆豪の方はペアに轟もいる。
クラスの成績上位者勢揃いだ。
流石にこの非常事態に単独していることはないだろう。
心配ないはずだ。
できれば助けに行きたいがどこにいるかも分からない。
そして私が敵の目的である以上、これ以上の勝手な行動はかなりリスキーだ。
そう思って私は最後の水を打ち上げて施設の方へ走り始めた。