雄英体育祭編
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1-Aが授業中にヴィラン襲撃を受けた事件、USJ事件からそう日が経っていないある日。
雄英高校では超ビッグイベント雄英体育祭が開催されていた。
「ヘイ!刮目せよオーディエンス!群がれマスメディア!今年もお前らが大好きな高校生たちの青春暴れ馬、雄英体育祭が始まりエビバディ!アーユーレディ!」
プレゼント・マイク先生の会場のボルテージを上げるようなアナウンスにより、観客たちは歓声をあげて大盛り上がり。
皆、今か今かと予選の開催を心待ちにしているのか、時間が経つにつれドンドンと会場の熱気は上がってゆく。
今年はUSJ襲撃事件のことがあり、いつもの注目は3年生だが、1年生の会場にも多くの観客が集まっていた。
控え室で視線を感じてそちらを見てみれば1人の男と目が合った。
轟焦凍。
個性は半冷半燃。
氷と炎を操る個性だ。
演習などではいつも氷技で一瞬で試合を終わらせてしまい、クラスの中でも最強と呼び声の高い男。
演習において氷を操っているところは見たことはあるが炎の方は凍ってしまったところを解凍するところしか見たことがなくまだ威力などは未知数。
更に、あそこまでの個性の威力や制御さらには洗練された動きはそういう教育を受けてきた故の力だろう。
明らかに学生レベルの動きではない。
視線を向けてくるわりに話したことはない。
演習で同じチームになったこともなければ席が近いわけでもない。
彼がどうして私を頻繁に見てくるのかは分からないが大体いつも向こうから目を逸らされて終わるのだ。
今回は彼が目を逸らす前にプレゼント・マイク先生の入場アナウンスが聞こえ、私から目を逸らした。
ヒーロー科に続いて普通科、サポート科、経営科。
それぞれの生徒の入場が終わる。
「選手代表!1-A爆豪勝己!」
1年生の主審を務めるミッドナイト先生の指名を受けた爆豪は真っ直ぐに壇上へと向かう。
爆豪の「俺が一位になる」というとんでもない選手宣誓に他クラスの生徒からブーイングの声が嵐のように上がったが、ミッドナイトが場の雰囲気を切り替えるように第一種目を発表した。
第一種目は障害物競走。
計11クラス全員参加のレースは次の競技に進むための最初の試練だ。
コースの距離はスタジアムの外周約4km。
コースさえ守れば何をしても構わないとミッドナイト先生の説明を受けて生徒たちは各々スタート位置に着く。
私は1番後ろに陣取った。
始まりを告げるライトに皆緊張しながらその時を待つ。
「スタート!」
その声に生徒たちは一斉に走り出した。