職場体験編
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オフィスに連れられてステラさんから紹介をされて、簡潔な自己紹介とお辞儀をすればサイドキックから拍手が上がった。
ステラさんは私をアジャストさんという男性に預けると仮眠室へ向かって行った。
「初めまして。俺はアジャスト。これから1週間よろしくな。セレネ」
「はい。お願いします」
アジャストさんは白髪に金の瞳をした男性だ。
「まずは、職場体験とはいえ、この事務所に来ているんだから登録させないとな」
「登録?」
話が出た登録とは何かと思いながらとあるデスクへと進んでいくアジャストさんを後を追う。
追った先にいたのは栗色のふわふわの髪に赤い瞳が特徴的な女性だった。
ステラさんは美人な姉御肌という感じだが、こっちはザ・女の子って感じの可愛い人だ。
「メイさん。ちょっといいですか?」
「あ、アジャストくん。どうしたの?」
「職場体験の子、共感覚のネットワーク招待お願いしてもいいですか?」
「あ!そういえば登録しないとだね!任せてよ!」
「あの、アジャストさん。何をするんですか?」
アジャストさんの言葉に振り向いた彼女の名前はメイというらしい。
私を置いてきぼりにしてどんどん話が進んでいくため思わず聞いてしまった。
「おっと、説明してなかったね。まず、彼女はメイさん。うちのサイドキックだよ」
「初めまして。セレネちゃん。メイといいます。私の個性、共感覚は他人そして登録した人同士で五感と心の声を共有するものなの。中継地点に私がいて、私を起点に独自のネットワークが構築されている感じね」
「……ってことは例えばアジャストさんからの見たを情報をステラさんに直接共有したりできるってことですか?」
「おぉ……、飲み込みが早いね。その通り!共有できるのはリアルタイムの出来事だけだけどね。要はこの会社の連絡手段みたいなものなの!インカムとかじゃないからヴィランが電波妨害してきても影響なし。それに、説明しにくいものも視覚情報を通じて共有できる。便利でしょ?だから職場体験であるセレナちゃんにも登録しないとねってことなのです!」
「このネットワークのおかげで俺たちは迅速に情報を交換、把握し動くことができるんだ」
「なるほど……。この会社の強みってやつですね」
ステラ事務所はスピードさが売りだ。
このネットワークがあるからこそ、ステラさんの情報を皆さんに瞬時に展開し、動けるのだろう。
「そういうことです。そしたら早速登録しよう!手を借りてもいい?それと本当の名前を教えて」
「本当の名前は天野奏です」
メイさんに言われた通りに片手を差し出してヒーロー名ではない本当の名前を口にする。
その途端、少しメイさんとアジャストさんの顔が強張った気がした。
「!奏さんね。分かりました〜。……天野奏、登録ー!」
メイさんが私の片手を握り、名前を呼ぶ。
その瞬間、フワッとなんとも言えない感覚が駆け抜けた。